オリンパス株式会社 (社長：笹 宏行)
は、産業洗浄の市場への参入するため、科学事業の新製品として主に自動車・航空部品の品質管理に必要な工業規格に対応したコンタミネーション解析システム「CIX100」を、2016年11月16日から世界で同時発売します。
自動車などの安全性や耐久性・品質向上に伴い、製品の機能や性能、信頼性のキーとなるパーツやユニットの品質を管理するには、それらに付着した異物をフィルターでろ過し、従来から行われている計量
(重量法)
による評価だけでは不十分になってきています。最近は顕微鏡などで捉えた微小異物を粒子としてカウントし、クラス分類の結果を基に分析する『顕微鏡法』の必要性が高まっており、既に各種の工業規格で、検査条件やクラス分類の方法が明示されています。
今回発売する「CIX100」は、高い信頼性と高速性を両立したコンタミネーション解析の専用システムです。工業規格に沿った顕微鏡検査や検査結果のレビュー、レポート出力が、オペトレ不要な簡単操作で行えます。
●発売の概要
|
商品名
|
発売日
|
|
コンタミネーション解析システム 「CIX100」
|
2016年11月16日
|
●主な特長
- 高い信頼性のハードウェアと専用ソフトウエアを統合し高い再現性と安定性を両立
- サンプルをセットしたら顕微鏡の操作は一切不要、最小限の操作で検査のワークフローを網羅
- 圧倒的な検査スピード・1スキャンで金属・非金属を高精度に分類、検査中に逐次更新される結果に基づき早期の合否判定も可能
- 16種類の工業規格に沿った、検査からレビュー、レポート出力が簡単かつ迅速
●主な特長の詳細
- 複数のシステムで機差がなく、高い再現性と安定した検査結果が得られるコンタミネーション解析専用システム
- 高い光学性能の工業顕微鏡の筐体を採用
- システム性能を最大限に引出すセットアップ
- 光学技術やハードウェア制御、アルゴリズムを駆使して高い再現性を達成
- 粒子標準デバイスを用いた定期確認で検査結果の安定性を確保
- サンプルをセットしたら、モニターを見ながら操作するだけ、検査プロセスのワークフロー全体で常に快適な操作環境を提供
- 直感操作を追求したユーザインターフェースで検査やレビュー、レポート作成も簡単
- 顕微鏡操作が必要なユニットを電動化
- 従来は煩雑だった検査の条件設定や規格の選択やの更新が容易
- タッチパネルでマウス無しでも操作が可能
- 驚くような速さで高い信頼性を維持した検査を実現、検出粒子のクラス分類ごとの数や検査の合否判定の結果が一目で確認できる新機能も搭載
- 金属異物と非金属異物の2種類の粒子を1度のスキャンで高感度検出
- 撮像範囲を超えた大きな粒子も自動的にマージ
- 検査中でも検出した粒子の詳細確認が可能なフィルター全体のオーバービュー表示
- 検査中でも工業規格や社内の業務標準に従った結果が逐次更新
- 検査やレビュー、レポート作成の各フェーズで工業規格や、社内の業務標準に柔軟に対応
- 国際規格ISOを含めた16種類の工業規格に対応
- 画像を取得した後は、規格の種類 (ISO、VDA等) を自由に変えて複数のレポート出力が可能
- MS-Wordを使ったレポートテンプレートで社内の業務標準に従ったレポートも簡単
●「CIX100」の主な仕様
|
対応する工業規格
|
ISO 11218_1993、ISO 14952、ISO 16232-10、ISO 21018、ISO4406_1999、ISO4407_1991、ISO12345_2013、NAS 1638-01、NF_E_48_651_1986、NF_E_48_655_1989、SAE_AS4059E
|
|
対応言語
|
7か国語に対応
(日本語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、韓国語)
|
|
検査
| - 検出粒子サイズ2.5μｍ (最小) を検出
- 工業規格や社内の業務標準などに従った、検出粒子のクラス分類及び合否判定
- 工業規格VDAなどに対応した高さ測定 (オプション)
|
|
システムチェック
|
粒子標準デバイス(PSD)を用いて、定期的な状態確認が可能
|
|
コントローラー
| - Windows 10、64bit Professional
- Microsoft Word 2016
|
コンタミネーション解析システム 「CIX100」の詳細はこちら >
