革新的な38DL PLUSは、超音波厚さ計の新時代を告げます。 このハンドヘルド厚さ計は超音波肉厚測定のほとんどの検査用途に対応し、二振動子型探触子および一振動子型探触子のすべての探触子を使用できます。 38DL PLUSは二振動子型探触子による内部腐食したパイプの減肉測定から、一振動子型探触子による薄い材料あるいは多層材料の正確な厚さ測定まで幅広い用途に使用可能です。
38DL PLUSは、高性能な上に使いやすい測定機能を数多く標準搭載し、特殊用途のためにソフトウェアオプションも多く用意しています。 筐体は、防水・防じん性能規格IP67相当の気密設計で、液体や埃などの過酷な環境に対する耐久性を備えています。 また、半透過型液晶VGAカラーディスプレイにより、屋内外でもデータをはっきりと読み取ることができます。 左手でも右手でもキー操作がしやすいシンプルなキーパッドデザインとなっており、すべての機能に簡単にアクセス可能です。
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38DL PLUSは、高度な検査アプリケーション要求を満たすだけでなく、屋外の現場や工場など過酷な環境下でも使用できるよう堅牢に設計されています。 そのため、雨天や粉塵の舞う環境、寒暖の厳しい気候、太陽光下や暗い場所など、あらゆる環境下で検査作業を行うことができます。 衝撃、落下、手荒な扱いに耐えられる厚さ計を望む声はありませんか。 IP67規格相当の機密性とゴム製保護ケースにより高い耐久性を実現した38DL PLUSは、タフさが求められる現場に最適です。
オプションの38-Linkアダプターを使用すると、既存の38DL PLUS厚さ計からBluetoothや無線LAN経由でデータを送受信できるようになります。 38-Linkアダプターには、以下に示す3つの強力なワイヤレス通信機能があります。
詳細については、38-Linkページをご覧になるか、38-Linkのカタログをダウンロードしてください。 *ワイヤレスLANとBluetoothドングルは、国や地域によってご購入いただけない場合があります。 詳細は、お近くのオリンパス販売代理店にお問い合わせください。 |
38DL PLUSは、厚さ測定値や波形データを簡単に収録・転送することができる、フル装備された送受信兼用の英数字データロガーを搭載しています。
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| 3つの表示色でプログラム可能なDBグリッド表示 |
デジタル超音波厚さ計38DL PLUS本体、ACまたはバッテリー、50 Hz~60 Hz
| 測定機能: THRU-COAT(スルーコート)、スルーペイント エコーtoエコー、EMAT対応、最小値 / 最大値モード、2種類のアラームモード、ディファレンシャルモード、B-スキャン、アプリケーション自動呼出、温度補正、平均値 / 最小値モード |
測定 > 二振動子型探触子測定モード | 励振パルス後の精密な遅延時間から、最初のエコーまでの時間間隔を測定 |
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測定 > THRU-COAT(スルーコート)測定 | シングル底面エコーを使用して、金属部の厚さとコーティング部の厚さをそれぞれ測定(D7906-SM、D7908探触子を使用) |
測定 > エコーtoエコー測定 | 塗装またはコーティングを除いた2つの底面エコー間の時間間隔を測定 |
測定 > 一振動子型探触子測定モード |
モード1: 励振パルスから最初の底面エコーまでの時間間隔を測定
モード2: ディレイラインエコーから底面エコーまでの時間間隔を測定(遅延材または水浸型探触子を使用) モード3: 励振パルス後の最初のインターフェースエコーに続く2つの底面エコー間の時間間隔を測定(遅延材または水浸型探触子を使用) 酸化スケール測定(オプション) 多層材測定(オプション) |
測定 > 厚さ測定範囲 | 0.080mm~635.00mm(材料、探触子タイプ、表面状態、温度、設定条件により異なる) |
測定 > 材料音速範囲 | 0.508mm/μs~13.998mm/μs |
測定 > 分解能(選択可能) |
低分解能: 0.1mm
標準: 0.01mm 高分解能(オプション): 0.001mm |
測定 > 探触子周波数範囲 |
標準: 2.0MHz~30MHz(-3dB)
ハイペネトレーション(オプション): 0.50MHz~30MHz(-3dB) |
一般仕様 > 気温(使用時) | -10°C~50°C |
一般仕様 > キーパッド | 感触と音で入力確認できる密閉型カラーキーパッド |
一般仕様 > 筐体 | 耐衝撃性、防水仕様、防水コネクター、ガスケット付き筐体: 防塵・防水性能規格IP67準拠の気密設計 |
一般仕様 > 外形寸法(W x H x D) | 125 x 211 x 46mm |
一般仕様 > 質量 | 0.814kg |
一般仕様 > 電源 | AC/DCアダプター: 24V、リチウムイオンバッテリー: 23.760Wh、単3アルカリ電池x4(補助アダプター) |
一般仕様 > バッテリー稼動時間
(リチウムイオンバッテリー) |
稼働時間: min.12.6時間、標準14時間、max.14.7時間
急速充電: 2~3時間 |
一般仕様 > 欧州規格 | EN15317(超音波厚さ計性能規格)準拠 |
ディスプレイ > ディスプレイタイプ | 半透過型VGA液晶カラーディスプレイ、表示領域: 56.16 x 74.88mm |
ディスプレイ > 波形表示 | 全波、RF、半波+、半波- |
入力/出力 > USB | 1.0クライアント |
入力/出力 > RS-232 | 対応 |
入力/出力 > メモリーカード | メモリー容量: 2GB microSDメモリーカード(外部) |
入力/出力 > ビデオ出力 | VGA出力標準搭載 |
内部データ ロガー > データロガー | 厚さ、波形、測定設定条件の識別、保存、呼出、削除が可能。RS-232シリアルポートあるいはUSBポート経由で転送可能 |
内部データ ロガー > 保存データ | 475,000件の厚さ測定値または20,000件の波形付き測定値をファイル名、IDおよびコメントとともに保存 |
内部データ ロガー > ファイル名、ID、コメント | 32文字のファイル名および20文字の英数字ロケーションコード。1ロケーションにつき4つのコメント入力が可能 |
内部データ ロガー > ファイル形式 | データは用途に応じた9種類のファイル形式で保存可能 |
内部データ ロガー > レポート | 統計値付き要約、ロケーション付き最大値/最小値、最小値レビュー、ファイル比較、アラームレポートを38DL PLUS上にレポート表示 |
本体を工場に送り返すことなく、ソフトウェアオプションの機能追加ができます。
38DLP-OXIDE(U8147014): ライセンスコード入力により起動する酸化スケール測定ソフトウェア
38DLP-HR(U8147015): ライセンスコード入力によって起動する高分解能測定ソフトウェア
38DLP-MM(U8147016): ライセンスコード入力によって起動する多層材測定ソフトウェア
38DLP-HP(U8147017): ライセンスコード入力によって起動するハイペネトレーション測定ソフトウェア
1/2XA/E110 (U8767104): E110-SB EMAT探触子用フィルタアダプター
38-9F6(U8840167): RS-232ケーブル
38-C-USB-IP67(U8800998): IP67準拠防水仕様USBケーブル
38DLP/RFS (U8780288): フットスイッチ(出荷時に設置)
HPV/C (U8780124): 材料音速測定の際、厚さ計に材料肉厚を入力するためのデジタルキャリパー
38DLP-V-CC(U8840172): デジタルキャリパー用ケーブル
EPLTC-C-VGA-6(U8840035): VGA出力ケーブル
MICROSD-ADP-2GB(U8779307): 2GB microSDメモリーカード(外部)
38DL PLUSの主な用途の一つは、パイプ、チューブ、タンク、圧力容器、船体など、内部が腐食や浸食の影響を受ける金属構造物の残存肉厚測定です。このような用途には一般的に二振動子型探触子を使用します。
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THRU-COAT(スルーコート)機能一つの底面反射エコーのみを使用して金属母材の厚さを測定します。38DL PLUSは、金属とコーティングのそれぞれの材料音速を高精度に調整して両方の厚さを表示します。金属母材の厚さ測定のために、表面から塗装やコーティングを除去する必要がありません。THRU-COAT(スルーコート)機能には、二振動子型探触子(D7906-SM、D7906-RM、D7908)を使用します。 |
温度補正機能材料温度の変化は、音速に変化をもたらし厚さ測定の精度に影響します。温度補正機能は、校正用試験片の温度と測定対象物の温度を手動で入力することができます。38DL PLUSは、温度補正した厚さを自動的に表示します。 |
酸化スケール測定(オプション)このオプション機能では、ボイラーチューブの内面に形成する酸化スケールの厚さを測定するアルゴリズムを使用しています。厚さ計は、ボイラーチューブの金属の厚さとスケール層の厚さを同時に表示します。酸化スケールの厚さを調査することは、配管の寿命の予測に役立ちます。このような用途には、M2017またはM2091探触子の使用をお奨めします。 |
V-Path Buildar(ブイパスビルダー)この機能は、ほとんどの二振動子型探触子でカスタムV-パス補正曲線を作成することができます。この補正曲線は、二振動子型探触子のカスタムセットアップにより保存・呼出が可能です。V-パス補正曲線の作成は3~10の校正ポイントで探触子を当て、既に分かっている厚さ値を入力するだけです。 |
全ての標準的な二振動子型探触子には自動探触子認識機能が付いています。この機能により、各探触子のデフォルトV‐パス補正曲線を自動的に呼び出すことができます。
一振動子型探触子を使用する場合、金属、プラスチック、複合材、ガラス、セラミック、鋳物、その他材料の高精度な精密厚さ測定を行うことができます。オリンパスでは、さまざまな周波数、振動子径、コネクタータイプの一振動子型探触子を取り揃えています。さらに、高分解能ソフトウェアオプションを使用すると、0.001mmの分解能により、さらに精密な測定を行うことが可能です。
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ハイペネトレーションソフトウェアオプション一振動子型探触子(0.5MHz~30MHz)を使用して、厚手の材料やゴム、グラスファイバー、鋳物、複合材などの超音波減衰材料を測定することができます。 多層材測定ソフトウェアオプション最大4つの各層の肉厚測定を同時に計測し表示します。また、選択した層の厚さ値の合計を表示できます。代表的な用途には、樹脂燃料タンク、PETボトルのプリフォーム、ソフトコンタクトレンズといった多層プラスチック製品のバリア層厚さ測定などがあります。 |
超音波厚さ計による検査には長い時間かかる場合があります。現場で記録された多数の測定結果を集め、それをデータ管理ソフトウェアに入力する必要があるからです。 測定結果が手で記録されている場合、その不正確さが原因で検査対象施設を長時間シャットダウンしたり、施設の所有者やオペレーターにさらなる時間やコストが掛かったりする可能性があります。 38-Linkアダプターを使用すれば、38DL PLUS厚さ計からBluetoothや無線LAN経由でデータを送受信できるようになるため、データ管理が容易になるほか、ワークフローが効率的になります。 アップグレードは簡単です。38-Linkアダプターは、38DL PLUS厚さ計のゴム製本体保護ケースに簡単に装着できます。 *無線LANおよびBluetooth®ドングルの利用条件は、地域により異なります。詳細については、お近くのオリンパス販売代理店までお問い合わせください。 3つの接続オプション高性能なフリート(現場の複数の厚さ計)管理ツール |
Olympus Scientific Cloud™(OSCへのワイヤレス接続とInspection Project Manager(IPM)アプリへの登録には、以下の利点があります。
Olympus LinkモバイルアプリとBluetoothを使用して、厚さ測定データをスマートフォンやタブレットに送ります。 モバイルデバイスから、テキストメッセージやeメールで厚さ測定データを共有したり、データを表計算ソフトに簡単にインポートできるようにテキストファイル形式で保存したりします。 また、互換性のあるサードパーティ製モバイルアプリにデータを送ることもできます。
オプションのLink-WedgeソフトウェアとBluetoothを使用して、厚さ計からアクティブなWindowsソフトウェアアプリケーションにデータを送ります。 このソフトウェアは、ほぼすべてのWindowsベースのデータを入力するタイプのプログラムにデータを取り込むことができます。 Link-WedgeはWindows 7およびWindows 10のみと互換性があります。
精密厚さ測定用探触子(一振動子型探触子) | 腐食厚さ測定用探触子(二振動子型探触子) |
表面保護付き探触子は、一振動子の縦波直接接触型探触子で、遅延材、保護膜、保護用の耐磨耗キャップを取り付けて使用できます。
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