頁岩鉱床は天然ガスを内部に収蔵した特殊な岩石層であり、そのガスを抜き出すためには横方向への掘削が必要となります。頁岩は地表から20,000フィートもの深さに存在し、その内部のシェールガス分布は横方向へ10,000フィートにも及ぶ広がりを持ち、x、y、z方向へと縦横に走っています。 横方向への掘削では水圧破砕という手法を用いてガス収蔵層の大きな領域を坑井に結合させ、狙った層からの抽出速度を向上させます。
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鉱物学とポータブルX線回折装置掘削物の鉱物成分を迅速に同定・定量できるポータブルX線回折装置TERRA は適正な掘削位置を探るために非常に有用です。TERRAは以下の例を含む多数の鉱物を直接測定可能です:白雲石、緑泥石、イライト、方解石、黄鉄鉱、石英、アルバイト、粘土、長石、ケイ酸塩、アルミノケイ酸塩、炭酸塩、硫化物、燐灰石など。また、頁岩鉱床の鉱物組成を横方向に沿って調べ、破砕の可能性や貯留岩性状を探る用途にも使用できます。ポータブルX線回折装置TERRAを使用すれば、掘削物をより迅速に、かつ狭い間隔で分析することができるので、追跡すべき鉱脈を見失うことがありません。 |
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シェールガス掘削と ポータブルX線回折装置TERRATERRAを使用すれば、現場での物質の同定と定量を速やかに実行できるので、それだけフィードバックも速くなります。掘削物に含まれる鉱物を同定して完全に理解することができれば、文字通り「鉱脈を追って」鉱物層を探索することがはるかに容易になります。100mm未満のもろい粉体であればTERRAで測定可能なので、簡単な破砕機やフルイを用いて簡単に試料を準備することができます。 |
シェールガス掘削とハンドヘルド蛍光X線分析計DELTA、ポータブル蛍光X線分析装置X-5000
野外使用に適したハンドヘルド蛍光X線分析計DELTAとポータブル蛍光X線分析装置X-5000を活用すれば、破砕性や生産性を決定する、ターゲットとなるゾーン境界の元素を現場で同定、定量することができるので、常に鉱脈に沿って作業を進めることができます。破砕性や生産性の観点から直接測定すべき元素には、Si、Mg、Ca、Al、K、Feなどの主成分元素、V、Cr、U、Th、Mo、Reなどの微量金属が含まれます。注目するゾーン境界の判別という観点から直接測定すべき元素として、U、Mo、Cr、V、Ni、Mn、Reなどを挙げることができます。ケイ酸塩やアルミノケイ酸塩、炭酸塩、硫化物、粘土、石英、長石、白雲石を間接的に測定するのであれば、次のような元素比を分析してください:Si/Al、Ca/K、Fe/S、Si/Ca、Ca/Mg。これらのポータブル蛍光X線分析装置を使用すれば、表層土や袋詰めされた土壌、コア、掘削物などを最低限の試料調製、または全く調製なしで現場で測定することができます。