TomoViewは、超音波信号の検査プラン設計やデータ収集とその画像化を行うPCベースのソフトウェアです。
TomoViewは、超音波信号の設計、データ収集、および可視化を行うためのPCベースのソフトウェアです。超音波パラメーターを自在に設定して、さまざまなビューを表示でき、産業用途から研究用途まで幅広い分野に対応します。 TomoViewソフトウェアは、当社の既存のフェーズドアレイ(PA)装置や従来型超音波探傷(UT)装置を複数使ってUTデータ収集を行えるため、お客様の用途に合わせて機器構成を選択可能です。 |
対応する既存のデータ収集装置:
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Windows XP、Windows Vista、Windows 7、Windows 10、Windows 11*に対応し、標準的なノートPCでも、ハイエンドのデスクトップ型ワークステーションでも効率良く動作します。また、2GBまでの大容量データファイルを処理可能です。 * NDT Remote Control、およびNDT Data Accessライブラリーは、Windows 10、Windows 11ではサポートしておりません。
TomoViewソフトウェアは、高度な同時処理を行うマルチテクノロジー機能を搭載し、従来型UT、フェーズドアレイ(パルスエコー、ピッチキャッチ、透過)、TOFDなど、多様なデータ収集法を使用できます。超音波探傷にTomoViewソフトウェアを取り入れることにより、検査アプリケーションを自在に構築できます。
柔軟性に優れたフェーズドアレイ構成TomoView™アドバンスドカリキュレーターは、TomoViewソフトウェアパッケージの最も重要で高性能なコンポーネントです。事前に登録されているウエッジ、プローブ、材料のデータベースに基づき、1Dリニアアレイ、1D環状アレイ、2Dマトリックスアレイプローブの斜角ビームと焦点を簡単、正確にプログラムします。 |
アドバンスドカリキュレーターは、平面形状や円形形状用のセクター、リニア、および深さスキャンフォーカルロウのプログラムに使用可能で、ダイナミックデプスフォーカシング(DDF)に対応します。さらにOmniScan™対応のロウファイル(.law)の作成にも使用できます。 生成されたビームと斜角ビームは画像化され、重要な検証ツールとして使用できます。オプションの音場シミュレーションモジュールでは、2Dまたは3D画像で空間的な回折界のシミュレーションが可能です。 |
TomoViewソフトウェアをFOCUS LT™フェーズドアレイデータ収集装置と組み合わせて使用することにより、次の機能を強化できます。
フォーカルロウあたり最大64素子(FOCUS LT 64:128および64:64モデルを使用の場合)で、欠陥の種別判定精度、材料への浸透深さの能力を改善し、2Dマトリックスプローブと2Dデュアルマトリックスプローブにも対応
TomoViewソフトウェアは、表示や測定値のレイアウトを自由に設定することができます。各ビューに各自のコンテンツ構成が保持されます。それらを他のビューに転送することも、レイアウトセットに保存してTomoViewマネージャーからアクセスできるようにすることも簡単です。
TomoViewソフトウェアには、測定値に幅広い選択肢があるのに加えて、ユーザー独自のカスタム測定値を使用する柔軟性があります。測定値をMicrosoft Excelにエクスポートして、ユーザー設定による計算処理を行った後、TomoViewソフトウェアにインポート可能です。
TomoViewマネージャーは、TomoViewコンポーネントの中でも特に便利なツールのひとつで、よく使うコマンドにすばやく簡単にアクセスできます。
管理システムでは、グループの追加、削除、変更、異なるグループやゲート間の切り替えを簡単に行うことができます。また、A-スキャンやゲートのパラメーターだけでなく、グローバルゲインを簡単に変更可能なインターフェースを備えています。
柔軟で自由に設定可能なレイアウトは、TomoViewソフトウェアの基本的要素です。検査ニーズに合わせて、データをさまざまな表示形式に設定できます。
TomoViewソフトウェアでは、事前設定された複数のレイアウトが選択可能です。独自のレイアウトを作成することで、さらに使いやすくなります。検査や解析時のレイアウトの変更や保存、読み込みが簡単で、データ取得を迅速に行えます。各ビューはコンテキストメニューから自在にカスタマイズ可能です。
高PRFが原因のゴーストエコー | インターリーブによりゴーストエコーを除去 |
高速な検査速度を実現するためにフォーカル設定が最大化されているアプリケーションにおいて、TomoViewビームシーケンサーモジュールを使用して、フォーカルロウのトリガー順を変更できます。この機能では、以上のような条件下で生じやすいゴーストエコーを減らせます。
DDF(左)と標準フォーカシング(右) ダイナミックデプスフォーカシング(DDF)は、受信時に動的にビー ム形成を変更することにより、分解能を向上させます。これによ り、適切な検査速度を維持しながら検出分解能を改善できます。 |
コンディショナルA-スキャンとは、アラームがトリガーされた場合にのみA-スキャンを記録する機能です。A-スキャンが記録されるのは、重要な情報がある領域のみなので、1回の検査でかなり広い領域を検査できます。 |
TomoViewソフトウェアは、優れた設計やデータ収集のプラットフォームであるだけでなく、収集データを詳細に理解するための高度な解析ツールが組み込まれています。したがって、TomoViewソフトウェアは解析とレポート作成に最適です。
シンプルな欠陥サイジングやレポート作成から、より詳細な解析まで、柔軟かつ包括的に対応することができます。以下のような優れた機能とアルゴリズムで、解析を次のレベルへと引き上げます。
各種新機能の追加により、TomoView 2.10はさらにグレードアップした解析を可能にします。 データファイルの最大サイズが2GBに拡張され、複数ファイルのデータの統合や、広範囲の検査データをより効率的に解析することができます。 | |
容積合成機能では、複数の容積ビューを結合して、わかりやすくデータ表示し、効果的な解析を実現します。 |
TomoView 2.10は、高度な解析アルゴリズムによって収集データをさらに詳しく解析できます。 強力なノイズ分析機能で、SN比を数値で表示し、探傷条件に関するさらに詳しい情報を得ることができます。 | |
雑音環境でも優れたC-スキャンデータの表示が可能な各種マトリックスフィルターがあります。 |
複数のデータファイルを1つのファイルに合成し、同時に解析することが可能なので、解析処理がより効率的になります。TomoViewソフトウェアでは、データファイルあたり最大2GBを処理でき、これまで以上に多くのデータファイルをひとつにまとめられます。 TomoView 2.10では、データファイルあたり最大2GBを処理することもでき、これまで以上に多くのデータファイルをひとつにまとめられます。 |
異なるC-スキャンのデータをひとつのC-スキャンに合成可能です。合成前の複数のC-スキャンデータの最大または最小振幅値、検出位置のいずれかを選択して表示することができます。 |
異なる音響ビームをひとつのグループに統合します。この合成ビューには検査部全体がクリアに表示されるので、欠陥指示の解析が容易になります。 空間上のオーバーラップが起きた場合、最大振幅が保持されます。その結果、元の欠陥指示の向きに関わらず、合成ビューには検出されたすべての欠陥指示が表示されます。使用したマージ分解能によって、欠陥指示が異なる場合があります。 使用したマージ分解能によって、欠陥指示が異なる場合があります。 |
マトリックスフィルターツールは、周囲に配置したポイントを使ってデータ処理することにより、C-スキャンデータのノイズを低減します。ノイズの多い複合材料の解析に特に有効で、クリアなデータ表示によって、ノイズレベルの高いデータファイルを解析できます。
強力なノイズ分析TomoViewソフトウェアにはSNR機能が付いています。SNR解析ユーティリティは、C-スキャン表示上にある基準エリアのノイズレベルを評価し、ノイズより上にある欠陥指示のある表面積を計算するために使用します。 このSNR機能は、Lite AeroエディションのAnalysisモードで利用可能です。SNR機能は、主に航空宇宙部品検査の垂直探傷で使用されています。トップ(C)ビュー、振幅ビュー、深さC-スキャンビューでこの機能を使用できます。 |
ソフトウェアC-スキャンエディターでは、元の収集データのカスタム形状を編集できます。解析時に検査したいゾーンをカスタマイズできるため、複雑な形状の試験体にも柔軟に対応できます。
バイナライザーツールは、収集データをカラー表示による合格/不合格表示に変換し、データファイルに対する簡単な合否解析を行うために使用します。このツールが特に役立つのは、検査手順に収集データの視覚解析が必要な場合です。
このツールが特に役立つのは、検査手順に収集データの視覚解析が必要な場合です。
使いやすいレポート作成ツールTomoViewソフトウェアのレポート作成は簡単です。ゾーンツールを使って欠陥指示を追加し、欠陥指示テーブルのテンプレートを選択して(測定値とコメントを追加して簡単にカスタマイズ可能)、[Add]をクリックします。関連するすべての欠陥指示について、操作を繰り返します。 会社のロゴの追加、検査固有の情報(検査の担当者名、場所、試験体など)の追加といったレポートの変更を、必要に応じて行います。関連するすべての検査設定を含む完全なHTMLレポートも、簡単に作成できます。 |
レポート作成が完了すると、後でTomoViewソフトウェアにアップロードできるように、欠陥指示テーブルが自動的に.R01形式で保存されます。 |
モジュール | データ収集 | 解析 |
UT | TomoView 2.10R12 with OSTV PA1 3.0R8 | TomoView 2.10R12 |
PA | TomoView 2.10R12 with OSTV PA1 3.0R8 | TomoView 2.10R12 |
UT2 | ー | TomoView 2.10R12 |
PA2 | TomoView 2.10R12 with OSTV PA2 1.0R11 | TomoView 2.10R12 |
1 ソフトウェアの初回バージョンは、PA2 32:128モジュールおよびPA2 32:128PRモジュールのみ対応です。 PA2 16:64モジュールおよびPA2 16:128モジュールは、次のソフトウェアバージョンで対応可能です。
モジュール | データ収集 | 解析 |
UT | TomoView 2.10R12 with OSTV 1.7R16 | TomoView 2.10R12 |
PA | TomoView 2.10R12 with OSTV 1.7R16 | TomoView 2.10R12 |
機能 | OmniPC 4.1 | TomoView Analysis | TomoView Inspecction | TomoVIEWER |
レイトレーシング | ✔ | |||
オフラインにおけるゲートのピーク選択 | ✔ | |||
メートル/インチ切替 | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
複数グループの同時表示(PA、UT、TOFD) | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
拡大表示と縮小表示 | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
溶接開先形状オーバーレイ表示の事前設定 | ✔ | ✔ | ✔ | |
情報グループ(測定値)選択 | ✔ | ✔ | ✔ | |
オフラインにおけるデータ管理およびデータ処理 | ✔ | ✔ | ✔ | |
欠陥指示テーブルツール | ✔ | ✔ | ✔ | |
レポート作成機能(カスタマイズ可能) | ✔ | ✔ | ✔ | |
カラーパレットの変更/作成 | ✔ | ✔ | ✔ | |
オフライン厚さC-スキャンツール | ✔ | ✔ | ✔ | |
オフラインTOFD校正 | ✔ | ✔ | ✔ | ✔* |
TOFDラテラル波(LW)同期ツール | ✔ | ✔ | ✔ | ✔* |
TOFDラテラル波(LW)除去ツール | ✔ | ✔ | ✔* | |
TOFD SAFTツール | ✔ | ✔ | ✔* | |
容積合成ツール(自動/手動) | ✔ | ✔ | ||
ソフトウェアゲイン調整 | ✔ | ✔ | ✔ | |
カスタムレイアウトの作成および保存 | ✔ | ✔ | ||
統計測定のためのゾーンツール | ✔ | ✔ | ||
3Dカーソル | ✔ | ✔ | ||
複数のファイルを同時に表示 | ✔ | ✔ | ||
データファイル合ツール | ✔ | ✔ | ||
C-スキャン合成ツール | ✔ | ✔ | ||
SNR解析ツール | ✔ | ✔ | ||
バイナライザー処理ツール | ✔ | ✔ | ||
マトリクスフィルタツール | ✔ | ✔ | ||
バックウォール-C-スキャンツール | ✔ | ✔ | ||
ヒステリシス補正 | ✔ | ✔ | ||
データグループをテキスト形式(.txt)にエクスポート | ✔ | ✔ | ||
高速フーリエ変換(FFT)計算 | ✔ | ✔ | ||
Microsoft Excelとのデータ交換 | ✔ | ✔ | ||
音場シミュレーション(AFiSiMO) | ✔ | ✔ | ||
ポーラービューの表示 | ✔ | ✔ | ||
A-スキャン再同期ツール | ✔ | ✔ | ||
データ収集 | ✔ |
* バージョン2.10R6以上で使用可能です。
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