EPOCH® 6LT超音波探傷器用の腐食検査用モジュールソフトウェアは、腐食検査用厚さ計と探傷器の主要な機能を組み合わせて、腐食検査の速度と効率を上げています。
ロープアクセスで作業を行う非破壊検査(NDT)検査員の多くは、探傷と腐食検査に超音波(UT)機器を使用します。 UT探傷器のエコー力学とゲインの直線性が、部品の欠陥をスキャンする際に特に有用であるためです。 一方で、従来型UT探傷器を使用する場合、腐食が疑われるエリアを見つけるたびに機器を停止して、残りの部分の正確な厚さ測定値を記録するために機器を再構成する必要があります。 中には、探傷器と厚さ計の両方を現場に
現在は、UT腐食検査をもっと効率的かつ正確に実行するための簡単な方法があります。 EPOCH 6LT探傷器の腐食検査用モジュールは費用効果の高いソリューションであり、腐食検査を7つの点で改善します。
- 携帯する機器の減少
誰も必要以上に多くの機器を持ち運びたいとは思いませんし、とりわけロープに吊るされながら検査を行う場合、機器は少ない方が望ましいでしょう。 腐食検査用モジュールは、腐食検査用厚さ計と探傷器の主要な機能を組み合わせているため、作業現場に軽量の機器を1台携帯するだけで検査に自信を持つことができます。 探傷モードでスキャンして欠陥を見つけたら、ボタンを押して腐食モードに切り替えて、正確で再現性のある厚さ測定を行うことができます。 - 腐食検査用の二振動子型探触子を使用した迅速かつ簡単な設定
プローブ自動認識ソフトウェアによって作業現場での時間を節約します。 腐食検査用モジュールでは、オリンパス厚さ計で一般に普及したセンターピンID機能がEPOCH 6LT探傷器で有効になり、接続されているプローブが自動的に識別されて、適切な設定が読み込まれます。 サポートされているプローブを差し込むだけで、パルサーとレシーバーの設定が自動的に構成されます。 オリンパスの標準的な腐食用二振動子型探触子はすべてサポートされています。 - 素早く正確な摩耗補正
二振動子型探触子はプラスチックの先端を使用して素子を損傷から保護し、表面近傍分解能を向上させています。 探触子の使用具合によって、プラスチックの遅延材はすり減る可能性があるため、超音波がパルス発生素子から試験体に伝搬し、受信素子に戻るのにかかる時間が変化します。 温度の変動やその他の要素によっても、探触子と遅延材内の伝播時間は変化する可能性があり、測定が不正確になります。 ボタンを押すだけで、腐食検査用モジュールで2つのパルスチャンネルを使用して、各二振動子型探触子からの補正値を測定し、測定精度が向上します。 - 二振動子型探触子による正確な測定
腐食検査に二振動子型探触子を使用するのを推奨する理由の1つは、探触子の素子がやや内側に向いて設定されている点です。 この角度によって音波がV字形のビーム路程に集束し、表面が粗い材料や腐食した材料での信号応答がよくなります。 この「Vパス」の考えられる欠点は、従来型探傷器ではやや長めのビーム路程に対応できないことです。 腐食検査用モジュールにはVパス補正機能があり、角度のあるビーム路程が補正されるため、測定精度が増します。 - さらに効率的なワークフロー
探傷器で厚さ測定を行う場合、ゲート内の信号が縦方向の前縁に維持されるように、レシーバーのゲインレベルを絶えず調整して、結果の精度を確保する必要があります。 腐食検査用モジュールの自動ゲイン制御機能によってゲインレベルが最適化されるため、厚さ測定値を素早く記録できます。 - 表面の状態に左右されない正確な測定
従来型探傷器では一般にエッジまたはピークのゲート検出モードを使用して、ゲートを交差する最初のエコーの前縁またはピークからそれぞれ厚さを測定します。 これらの測定モードは小さな欠陥の検出に適している一方で、信号振幅の変動によって測定のばらつきが見られる傾向があります。 腐食検査用モジュールではオリンパス厚さ計と同じゼロ交差測定アルゴリズムを採用しており、厚さ測定の一貫性と正確さが確保されます。 - 即時の視覚フィードバックと編成された測定結果
腐食検査用モジュール搭載のEPOCH 6LT探傷器にはグリッドビューがあり、厚さ測定値をグリッドに保存できます。 グリッドを色分けして即時に視覚フィードバックを表示することができるので、測定結果をリアルタイムで解釈するのに役立ちます。 許容される測定範囲を設定するだけで、厚さ測定値が検査基準に基づいて即時に分類されます。
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