米国石油協会(API)によるRecommended Practice 578(API RP 578)は、既存および新設配管システムの合金部品組成を検証するための、材料および品質保証システムに対するガイドラインとなっています。 正しい部品や正しい合金の使用は、腐食進行や部品不具合の抑制につながり、安全のためガイドラインに従うことが重要です。
正確な合金判定と化学組成結果を数秒で示すVanta™ハンドヘルド蛍光X線分析計は、配管システムの合金検証ガイドラインAPI RP 578の準拠に役立ちます。 当社はMetal Analysis Groupと共同でAPI RP 578グローバルトレーニングコースを提供し、参加者が推奨方法に従うためにVanta分析計を正しく使用する方法を学べるようにしています。
Metal Analysis Groupの主任兼トレーニングプログラムコーディネーターを務めるクアン・コリンズ氏に、API RP 578トレーニングプロセスについてのお話を伺いました。
質問(Q):ご自身についてと、Metal Analysis Groupでの役割を教えてください。
回答(A):私は機械工学の学士号を持っていて、PMI分野で15年の経験があります。 PMI分野では、主に石油化学産業に軸足を置き、試験、検査、販売、コンサルティング・サポート、サービス、トレーニングの業務を担ってきました。
Metal Analysis GroupのPMI資格トレーニングシリーズの共同作成者でもあります。SNT-TC-1Aの科目としてPMIで認められるための、当社による取り組みの一部です。
Q:どのようなお客様とお仕事をしていますか。
A:金属サプライチェーンのあらゆる法人顧客です。金属試験ラボ、金属製造業者、検査会社、スクラップ金属リサイクル会社などが挙げられます。 石油・ガス産業に限定して営業しているわけではありませんが、この分野に属するお客様が大半です。
Q:お客様をどのように支援していますか。
A:当社は金属サプライチェーンのお客様の金属コンサルタントとして活動しています。提供内容は、トレーニング、テクニカルサポート、監査、材料検証プログラム(MVP)の構築、QC/ISO品質プログラム用の認証試験機器です。
Q:API RP 578が企業に求めることは何ですか。
A:産業における大惨事の可能性を低減させるために、規格、ガイドライン、推奨方法に従うことです。
Q:企業はこれらの方法をどのように自社施設に導入していますか。
A:次の3つの方法で導入しています。
- トレーニングと教育
- 記録の保持
- APIガイドラインを厳守するMVPの設定
Q:API RP 578トレーニングに関してよくある誤解は何ですか。
A:API RP 578に関する最大の誤解は、工場内の精錬工程のみに適用されるというものです。 精錬工程を支えるために材料を提供するサプライヤーやベンダーも、API RP 578の対象となります。
Q:通常のAPI RP 578トレーニングではどのようなトピックを扱いますか。
A:次のトピックがあります。
- 政府と業界の推奨事項と規制
- 金属検証プログラムの作成方法
- PMI検査の正しい実施方法
- レポート作成と記録保持
Q:プログラムに実践的なトレーニングはありますか。
A:実践的な学習は、Metal Analysis GroupのAPI RP 578トレーニングで重要な要素です。 参加者は、独自のMVPの作成と、PMI検査用機器を使用したデータの生成とレポート作成に挑むことになります。
API RP 578トレーニングの詳細
API RP 578トレーニングを完了すると、正確で効率的なPMI検査の実施、認定の取得、およびキャリアの向上に必要な専門知識と自信を得ることができます。
ご自身のためにスキルを磨いてトレーニングする準備はできていますか。 トレーニングメンバーポータルでMetal Analysis Groupのトレーニングオプションの詳細を確認し、API 578ウェビナーを視聴して、次回のクラスに申し込みましょう。