カナダに拠点を置く探査会社Brixton Metals社は、ポータブルXRFを利用して正確で迅速なドリルコア分析を行っています。
Brixton Metals社が保有する探査ポートフォリオには、カナダと米国全体に複数の資産があります。 旗艦プロジェクトであるThorn Gold-Copper-Silver Projectは、カナダのブリティッシュコロンビア州Taku River TlingitおよびTahltanファーストネーション先住民地域を拠点としています。 完全所有する2,863 km2(1,105 mi2)に及ぶThorn Projectは、鉱物が豊富なカナダのゴールデントライアングル地帯の最北端に位置し、アラスカ州ジュノーの約90 km(56 mi)北東です。 Thorn Projectの権利境界の南端は、海岸地帯から約50 km(31 mi)です。
Thorn Projectでは、三畳紀から始新世の火山深成岩と関連する堆積ユニットが、斑岩および浅熱水環境に関連するいくつかの形態の鉱化と地域スケールで複合されています。
このほど、同社の地理情報システム(GIS)および地質技師を務めるMattias Boehmさんに、Brixton Metals社がポータブルXRFをどのように活用しているかについて伺いました。 下のビデオで、MattiasさんはVanta™ハンドヘルドXRF分析計、Vantaワークステーション、現場の回転式岩石サンプラーを組み合わせて、コア試料の元素組成を測定する様子を紹介しています。
Mattiasさんは次のように説明します。「XRF分析計は電離放射線の概念を基にしています。 放射線をコア試料に照射すると、 電子はより低い電子殻へと移動します。 このとき放出されるエネルギーを記録すると、コアに含まれている元素とその量がわかります。 またこれは非破壊検査のため、検査中にコアを傷つけることはありません。
コアをこのように粉砕することで、採取した試料を均質化し、ラボに送る試料と同様にします。 このようにすると、実際に比較してXRFがきちんと機能しているかどうかを知ることができます。
Mattiasさんは続けます。「コアが山から運び出されてきたら、切り出しとジオタギングプロセスに進みます。 これが済むと、コアカッターに送られます。 そこで半分にカットされて、 半分はラボの試料室に送られ、もう半分は私の作業場に運ばれます。 運び入れたら、コアの背面を砕きます。
砕いたコアが小さな試験管に入ったら かく拌して均質化し、中身がすべて同じようになっていることを確認してからパックに流し入れます。 パックをVantaワークステーションに入れて3分間照射します。 終わったら取り出して 処分する、という作業を続けます。」
Brixton Metals社の探査プロジェクトが成功するには、ドリルコア分析の正確さと精度が最も重要です。
「このプロジェクトには巨額の資金が投資されています。 クリーンで正確な精度の高い結果を提供する必要があります。 またこのプロジェクトでの判断を任されている地質技師は、たった1回のドリル操作に何十万ドルもかかるような重大な決定を下すために、最良の情報を手にする必要があるのです。」とMattiasさんは話します。
下の図は、同社のVanta分析計の検査結果がラボ検査の結果とどれだけ近いかを示していて、ドリルコア分析用ポータブルXRFの正確さと精度が証明されています。
Camp Creek Porphyry TargetのTrapper Targetから採取された銅(Cu)について、Vanta MシリーズハンドヘルドXRF分析計(GeoChem)によるXRF結果とラボによる検査結果に優れた相関が見られる検査結果。 画像提供:Brixton Metals 30
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ビデオ:Brixton Metals社によるポータブルXRFを使用したドリルコア分析