「ゴルディロックスと3匹の熊」というおとぎ話を思い出してみてください。主人公の女の子であるゴルディロックスは3つの皿のお粥を食べてみて、最初の皿は熱すぎると感じ、別の皿は冷たすぎると感じ、最後の皿をちょうど良い温度であると感じましたよね?当社がSTM7測定顕微鏡を市場に出すとき、私はこの物語を思い出しました。なぜなら、STM7測定顕微鏡は多くの精密測定アプリケーションに「ちょうど良い」と思ったからです。
STM7測定顕微鏡は、高スループット、高精度の3D測定を目指して設計されているため、例えば機械加工された金属部品の許容範囲を確認するのに適しています。測定装置なら、簡素で手で持てるサイズのツールから巨大な機械装置まで、数多くの様々なものが手に入ります。では、STM7を選ぶ理由は何なのでしょう?
そこで、ゴルディロックスの物語の出番です。STM7測定顕微鏡なら、機械加工部品の製造やQCにおける数多くの測定アプリケーションにおいて、使いやすさと質の高い測定結果の、ちょうど良いバランスを手にすることができるためです。
少しだけ他の方法を見てみましょう。一方には、ノギスやマイクロメーターなどの、手に持てるサイズのツールがあります。これらの造りは簡素で、使い方を学ばなくてもすぐに使いこなせますが、サンプルと直接接触させないと測定できないため、複雑なパーツの場合しばしば苦戦します。さらに、オペレーター間のばらつきが大きいという欠点もあります。
もう一方には、先進的な測定ツール、例えば座標測定器、投影検査器、あるいは光学比較器があります。これらは大きな視野にわたって複雑な測定もこなしますが、検査室の大きなスペースを占領したり、膨大なコストを要したりします。中には、大がかりなトレーニングが必要になるものもあります。
ちょうど良いバランスの顕微鏡
STM7測定顕微鏡では、ちょうど良いバランスが取れています。マイクロメートル未満の解像度と3軸測定が提供されるため、試験片の位置を動かさなくても全ての寸法を測定することができます。さらに、単なる直線の枠をはるかに超えて、同心性、周長、角度なども測定することができます。
STM7は、これらの先進的機能と迅速で簡単な操作が融合した、機械加工部品の高スループット測定にとって理想的なツールなのです。最初に画像を取得する必要はありません。開始点を定め、ステージを移動するだけで、迅速かつ正確な測定が行えます。そして言うまでもなく、通常の光学顕微鏡としての機能も持ち合わせていることは、他の測定機器と比べたときの大きな利点です。
この高精度測定と迅速かつ直感的な操作を併せてコンパクトな機器に収めることで、STM7は部品測定のゴルディロックスに、つまり数多くのアプリケーションにとってちょうど良くなっているのです。
かつて、こんなふうになればいいなとアプリケーションノートに書いたように。
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