オリンパスが新しい蛍光X線分析計を製造した理由をご覧ください。 優れた特長をご紹介します。 このFAQで、Vanta™ハンドヘルド蛍光X線分析計(XRF)に関するお客様からの質問への回答を閲覧できます。
なぜXRFを使用するのでしょうか
蛍光X線分析(XRF)とは、材料の元素組成(周期表のマグネシウムとそれより重いもの)を取得する手法です。 試料の前処理は少しで、いくつかの合金ではわずか1秒以内、一部の地質試料では最長60秒で結果を取得できます。 XRFは非破壊式です。
オリンパスがVanta分析計を製造した理由は何ですか。
Vanta分析計は2016年9月にリリースしましたが、DELTA® XRF分析計が7年前のモデルだったからです。 その7年間に、携帯電話など優れたテクノロジーが数多く出現しました。 様々な改善を加え、Vanta分析計を作りました。
Vanta分析計での改善点は何ですか。
私たちが目指したのは堅牢なツールです。過酷な環境での日常使用に耐える必要があるからです。 Vanta分析計は、1.2 m(4フィート)落下試験(MIL-STD 810-G)に合格し、IP55またはIP54(モデルにより異なる)に準拠しています。また、オプションのファン使用時に-10℃~50℃(14°F~122°F)で連続作動でき、ソリッド検出器シャッターを備えています(シリコンドリフト検出器付きモデルの場合)。 高い堅牢性を備え、すべてのモデルに標準で3年保証が付いています。
ほかに特長はありますか
さらに3つの特長は、分析計にに装備されたAxon Technology™、スマートフォンのような新しいユーザーインターフェース、オプションのワイヤレス接続方式です。
Axon Technologyとは何ですか
Axon Technologyとは、分析計における一連の信号処理の改善に対して名付けたものです。 技術的に、優れた分解能によって非常に高いカウントレートを実現します。 Vanta分析計はX線のカウントに非常に優れています。 分析結果がより迅速に得られます。
ワイヤレス接続オプションはどのような利点がありますか
ワイヤレス接続を使用すると、Olympus Scientific Cloudにアクセスできます。 ここから、ソフトウェアの更新通知の受け取り、ファイルのダウンロード、装置のワイヤレス更新が可能です。 Olympus Scientific Cloudでは、データの保存、リモートからのデータ表示、画面の共有、フリート内の分析計の探索も可能です。 さらに新しいクラウド機能が随時追加されています。
Vanta分析計のユーザーインターフェースのどこが直感的なのでしょうか。
ナビゲーション方法のアイデアは、スワイプ、フリック、タップなど、スマートフォン業界から拝借しました。 大きな画面に多くの情報を表示し、ホーム画面に表示する機能をカスタマイズできます。スマートフォンでアプリを選択するのに似ています。 スマートフォンをお使いなら、Vanta分析計を設定できるはずです。
Vanta分析計はなぜ6種類あるのですか。
Vanta分析計には、Mシリーズ、Cシリーズ、Lシリーズの3つのモデルがあります。 それぞれ性能レベルに違いがあります。 以下のように各種ターゲット材も提供しています。
- ロジウム:合金用途に最適
- タングステン:法規制用途に最適
- 銀:包括的に対応
お客様の用途に最適なモデルとターゲット材の組み合わせの判断に迷う場合は、販売担当員にご相談いただくか、こちらからお問い合わせください。
Vanta分析計の用途はなんですか
用途はたくさんあります。 一部のお客様は、受け入れ材の合金判定に使用して、証明書の内容どおりの合金かどうかを確認したり、製造された構成部品のスポットチェックに使用して、正しい合金が使用されていることを確認したりします。 リサイクル業では、Vantaを使用して各種のスクラップを判別します。 また、地球科学では探鉱から現場改善までのあらゆる鉱業プロセス段階でVanta分析計を使用します。 その他の用途には以下があります。
- 貴金属の識別
- Restriction of Hazardous Substances(ROHS)検査
- 環境試料や生活・家庭用品に含まれる有害物質の検査
- コーティングの厚さ測定
- 自動車触媒に含まれる貴金属のソーティング
- 考古学
- 道路建設材の分析
- その他多数