不確かさとは
不確かさの定義 | 不確かさ算出の要点 | 不確かさの表記方法 | |||||||
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不確かさの定義測定の世界では、SI(国際単位系)の導入より測定結果は一貫性を持つようになりました。そして、次に重要視されたのは、測定結果がどれぐらい信用できるかです。その基準として、従来は「誤差」が用いられていましたが、真値が現実には求められないことから、測定量ごとに算出方法が異なっていました。そこで、国や測定量によらず統一された考え方である「不確かさ」が誕生しました。不確かさの中では、「真値」や「測定誤差」といった原理的に不可知な量は持ち込まない、という立場が採用されました。
不確かさの定義 (GUM2.2.3)*測定の結果に不随した、合理的に測定量に結び付けられ得る値のばらつきを特徴付けるパラメータのことです。 *GUM
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10.0㎜ | ||
測定器による:9.8㎜ | 測定環境による:10.1㎜ | 測定者による:10.2㎜ |
測定値は様々な要因により、ばらつきを持ってしまいます。「真の値」は「神のみぞ知る値」で、知ることができません。
そこで、測定値の信頼の指標として不確かさという考え方を用いるようになりました。