カムシャフト
アプリケーション
カムシャフトはエンジンのバルブシステムにおいて、吸気バルブと排気バルブを押して燃焼室の吸気口と排気口を開ける役割を持った重要な部品の1つです。カムシャフトがバルブを押す方法には、ロッカーアームと呼ばれる一種の、てこの原理を介して押す方法と、バルブの根元にとりつけられたバルブリフターと呼ばれるカップを押す方法があります。どちらの方式にしても、非常に早い回転でこれらの部品と摺動を繰り返します。したがって、カムロブと呼ばれるカムシャフトの摺動部分に金属コンタミネーションが付着していると、摺動部分にキズがつき、円滑な吸気、排気の動きがさまたげられてエンジン燃焼行動に支障をきたすことになります。したがって、カムシャフトのコンタミネーション洗浄は重要な工程といえます。
現在、コンタミネーション解析装置は数種類あります。コンタミネーション管理基準が厳しくなると、以下のような問題が発生する可能性があります。
- 重量法で解析する場合、コンタミネーションの総重量はわかりますが、形状を観察測定できないため、大きなコンタミネーションが存在していてもわからないことがあります。
- 実体顕微鏡などの低倍率の顕微鏡を使用して検査する方法では、判別できるコンタミネーションの大きさに限界があり、小さなコンタミネーションは検出できない可能性があります。
オリンパスのソリューション
オリンパスコンタミネーション解析システムCIX100による解析
商品の特徴
- 金属顕微鏡の光学系を使用しているため、他の光学系を使用した装置より小さなコンタミネーションまで検出することが可能です。
- コンタミネーション解析専用のハードウェアとソフトウェアのシステムですので、再現性と安定性の高い信頼性のデータを取得することができます。
- 独自の光学システムを採用して、金属、非金属を1回のスキャンで高精度に分類します。
また、独自のアルゴリズムでステージをスキャンするため、高い検出能力を維持しながら高速で検査を行うことができるため、検査スピードの短縮が検査コストの低減に直結します。
画像
コンタミネーション検出後にサイズ別分類をしたデータ例