アプリケーション
電子部品実装工程において、部品を基板に実装した後に、適切に実装されているか検査する外観検査工程があります。現在の主流は、CCDで実装基板を撮影して部品の実装状態の良否を判断する外観検査装置を使用する方法です。これは検査者の目視による検査と比較して、人による検査ミスがないことが大きな理由です。しかし、外観検査装置を使用しても検査ミスが発生するケースがあります。その大きな原因の1つがはんだです。
部品を接着した後のはんだは光を強く反射します。その強い反射光のため、外観検査装置のCCDが部品の実装状態を画像として正確に捉えることができないケースがあります。装置メーカーは照明の照射方法などを工夫しているようですが、自動検査である以上、個々の基板を完全にミスなく画像測定することは困難です。そこで顕微鏡を使用した検査者の目視による検査も必要となります。しかし顕微鏡でも従来の照明方法では、はんだによるハレーションを除去することは困難な場合もあります。
オリンパスのソリューション
オリンパス工業顕微鏡BX53M明視野暗視野同時照明法+画像解析ソフトウェアStreamによる観察
商品の特徴
BX53Mシリーズには、明視野照明や簡易偏光照明、蛍光照明などと、暗視野照明を同時に組み合わせることができます(MIX照明)。MIX照明とStreamの活用により、ハレーションが非常に効果的に除去されます。また、ハレーション除去により、実装部品のリード線のはんだによる接着状態をクリアな画像で検査することができます。
画像
暗視野照明による顕微鏡画像
明視野+暗視野同時照明による顕微鏡画像