航空機の機体は、無数のアルミニウムの板を多数のファスナーでつないで構成されています。 こうした多数のファスナーホールを慎重に検査して亀裂がないようにしなければなりません。 このような亀裂検出を行う航空宇宙業界では、渦流(EC)回転式スキャナーテクノロジーを使用するのが一般的です。
今日の市場で使用されている多くの渦流探傷器では、クリアな信号を得るためにフィルタをある程度調整する必要があります。 オペレーターは、操作中に必要なスキャナー操作や調整に対するフィルターの重要性を完全には理解していない可能性があります。
フィルター調整はボルト検査時に見逃されがちです。 ハイパスおよびローパスフィルターの適切な設定を得るには、何度も試行錯誤が必要になる場合があります。 さらに、スキャン速度が変わると、これらのフィルター設定では最適な信号が得られず、不要なノイズが生まれる可能性があります。 オペレーターのスキルレベルのほか、検査に用いる機器の違いによって探傷結果が大きく異なる場合があります。
NORTEC 600探傷器:簡単操作で一貫性のある回転式ボルトホール検査
NORTEC 600渦流探傷器は、ファスナーやボルトホールの探傷で一般的に見られる検査時間の問題と検査結果の一貫性の問題を解決するソリューションです。 この渦流探傷器の最新機能は、容易に使用できてフィルター調整に役立ちます。
NORTEC 600探傷器には、ボルトホール探傷用に事前設定された工場出荷時設定を含む、アプリケーション選択メニューがあります。 クリアな信号と6形状または8形状の信号を取得するために必要なすべてのパラメーターは、フィルター調整を行わなくても選択できます。 こうした事前設定のフィルター設定を使用すると、オペレーター間の結果の相違がなくなるため、スキルレベルの影響は小さくなります。 また、この探傷器には、スキャン速度の変化に合わせてフィルター設定が自動的に調整されるLINK機能が搭載されています。
NORTEC 600探傷器のアプリケーション選択メニューでは、事前設定された顧客推奨設定と、各アプリケーション用に慎重に考慮された工場出荷時設定が読み込まれます。 ボルト孔アプリケーションフィルターボルトホールアプリケーションの事前設定では、フィルター調整の必要がありません。 |
これらのスクリーンキャプチャ(左から右)は、RPM速度が変わった場合に、大きな信号の変化なくHI PASSフィルターとLO PASSフィルターが自動的に調整される様子を表しています。 |
主な利点
| 使用機器
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