塗装はがしに時間とコストが犠牲に
長年にわたり、浸透探傷検査や磁粉探傷検査などの従来の非破壊検査手法では、検査前に部品から塗装をはがす必要がありました。 塗装は多くの場合、刺激の強い化学薬品を使用して除去されます。 化学物質安全性と廃棄物処理に関する政府の規制が次第に強化されてきたことによって、塗装除去にかかるコストは劇的に増加しています。 塗装除去コストの増加に伴い、全体的な検査コストも増加しています。
ダイナミック・リフトオフ補正技術により塗装の上から検査可能
クロス巻きコイル技術を採用したフレキシブルなPCBプローブとダイナミック・リフトオフ補正機能を組み合わせて使用することで、塗装の上から表面割れを検出することが可能となり、大幅な作業時間とコストの削減につながります。
ダイナミック・リフトオフ補正の原理。 |
MagnaFORM™ プローブは、ダイナミック・リフトオフ補正機能を備えており、溶接部検査を迅速かつ効率的に行うのに有効です。 ダイナミック・リフトオフ補正が表面割れを検出するようプローブ感度を維持します。 すべてのチャンネルがリアルタイムでリフトオフ補正を実行します。 最大で厚さ3mmの塗装の上から検査可能です。
MagnaFORMプローブ。 |
MagnaFORMプローブで塗装の上からの検査が可能。 |
MagnaFORMプローブの有効性
以下の例は、塗装の上からでもMagnaFORMプローブが、溶接部の異なるエリアにある、同じ長さと同じ深さを示す箇所の状況を鮮明な画像で示すことができることを実証しています。 信号の振幅はどの箇所でも同じで、すべての箇所において一貫した欠陥検出が行われていることを示しています。
MagnaFORMプローブを使用した、異なる箇所のEDMノッチを示すC-スキャン画像。 |
検査工程の一環として、表面の塗装はがしや再塗装に貴重なリソースを浪費する必要はありません。 渦流アレイ技術とMagnaFORMプローブの先進機能の活用で、塗装の上から溶接部と表面の検査が可能となり、時間と費用の削減に貢献します。 MagnaFORMソリューションについての詳細は、こちらのビデオをご覧ください。