検査サービス会社は通常、パイプ、容器、タンク、および石油・ガス産業で使用されるその他の機器に対して非破壊検査(NDT)を実施しています。 規模の大きい作業では、チーム全体の検査員それぞれに、設備のさまざまな部分の厚さ測定記録に責任を負うよう求めることがあります。 この規模の作業を管理するのは複雑かもしれませんが、そうとも限りません。
従来のデータ収集方法
多くの場合、管理者やデータ分析者が作業を各検査員に割り当てます。 通常、データの収集方法は以下の2つのいずれかです。
データロガー付きの
検査結果を手で書き留める: 各検査員に測定が必要な資産に対応する検査場所のシートが配布され、その用紙に厚さ測定結果を手で記録します。 場合によっては検査員がチームを組み、1人が厚さ測定を行って、他のメンバーが記録します。 1日の終わりに、検査員が用紙をマネージャーまたはデータ分析者に手渡すと、彼らがその値を表計算ソフトウェアまたは資産管理ソフトウェアに入力して、データを分析します。 場合によっては、検査員がタブレットまたはPCを現場に持参し、厚さ測定値を資産管理プログラムに手動で入力します。
こうしたプロセスは時間が掛かり、人的ミスによって不正確なデータとなる可能性があるにもかかわらず、デジタル超音波厚さ計の出現以来、ほとんど変わっていません。 そこで、より良い方法の登場です。
クラウドの使用がプロセスを変える38-Linkワイヤレスアダプターは、すべての38DL PLUS超音波 | 38-Linkアダプターは、38DL PLUS厚さ計の背部に装着します。 |
Olympus Scientific Cloudによる4つの作業管理改善方法
サーベイファイルを現場の複数の厚さ計に転送する
OSCでは、プロジェクトを作成し、個々のタスクを含む複数のジョブに分割することができます。 OSC内でサーベイファイルを作成し、それをタスクに割り当てて、現場にある装置にワイヤレスに転送できます。 また、ジョブの進捗のモニタリング、大きな検査ジョブの整理、個々の検査員へのタスクの割り当て、さらにはクラウド内でデータの追跡も可能です。 ワイヤレスネットワークを利用できない場合は、携帯電話をホットスポットとして使用して、38-Linkアダプターをクラウドに接続し、データをアップロードできます。
データの信頼性の向上
OSCには、管理者向けのワークフロー管理ソリューションが用意されています。 38-Linkアダプターとワイヤレス接続を使用すると、現場にいる検査員にサーベイファイルをリモートから転送できます。 検査員は測定値を厚さ計に保存し、現場にいながら装置からクラウドにデータを直接アップロードできます。 これは効率性の改善だけでなく、転記ミスをなくす働きもあり、データの信頼性が大幅に向上します。
データの可視性の向上
効率的なリソースの割り当て
多くの場合、検査員にはそれぞれの作業を完了するために一定時間が割り当てられます。 現状では、マネージャーは誰が作業を早く完了させていて追加作業が可能なのかをほとんど把握していません。
OSCを使うことにより、マネージャーは各検査員の作業を追跡し、割り当てられたタスクを完了した検査員の装置に、新しいサーベイファイルを転送できます。 また、彼らが検査ファイルをアップロードすると、すぐにOSCのダッシュボード画面からアクセスすることができます。 この機能によって、現場から検査員を呼び出すことなく、リモートからタスクを迅速に行うことができるため、ダウンタイムが最短になり、リソースを有効に利用できるようになります。