映像制作者Jeff Moralesさんは、地面や上空で野生生物にカメラを向けてきました。その対象は、ゾウ、ヒョウ、クマからクモ、ワニ、ハトまで広い範囲にわたります。Jeffさんはその27年のキャリアの中で、さまざまなカメラ機器メーカーと仕事を共にし、制作した科学や自然史の分やにおけるドキュメンタリー制作で数々の賞をで受賞していますました。
従来型フィルム機器を使い、アフリカで「For the Love of Elephants」を撮影するJeffさん（Jeff Moralesさん提供)
根っからの探求者であるJeffさんは、それまでになかったやり方で生き物の暮らしを追うことに絶えず努めています。ナショナルジオグラフィックTVの仕事を始めて以来、撮影の枠を超えられる彼は映像制作の限界を超えることのできる技術を追い求めてきました。例えばあるプロジェクトでは、初期のオリンパスのデジタル高速ハイスピードカメラを使い、わずか1ミリ秒の昆虫の動きを撮影してスロー再生することに挑戦しましたミリ秒だけ持続する低速撮影を行いました。
Jeff MoralesさんがナショナルジオグラフィックTVと共に手掛けたドキュメンタリーの受賞作品とノミネート作品の一部
Hornets From Hell（2002年）は非常に恐ろしいオオスズメバチが主役です。
Creepy Healers（2003年）は、かつて医薬に用いられていた昆虫を取り上げています。
Deadly Love（2004年）はクモの交尾の儀式を明らかにしています。
Fire Ants: Texas Border Massacre（2005年）は、テキサスの町がヒアリの襲来と格闘する姿を描いて様子を明らかにしています。
Insect Wars（2006年）は、昆虫コロニー内で繰り広げられる権力争いの残忍さを記録しています。
Moose: Titans of the North（2007年）は、アラスカの堂々としたヘラジカとその必死に生き延びようとするさまを描いています。
Kangaroo Kaos（2008年）は、オーストラリア郊外と奥地に暮らすカンガルーを比較しています。
ボアスコープとビデオスコープを使って野生生物をまったく新たな方法で見る
このその創意工夫と開拓者精神から、Jeffさんは当社の丈夫なボアスコープとビデオスコープを撮影に取り入れるようになりました。狭く暗い空間を鮮明に映し出すボアスコープとIPLEX™ ビデオスコープによって、Jeffさんは地下や手の届かない生息場所で生息し繁栄する動物の驚くべき生態を明らかにできるようになりました。
当社の丈夫なボアスコープを含むセットアップを用いて、オオスズメバチが養蜂箱を襲う様子を撮影するJeffさんと仲間の映像作家撮影者Alastair MacEwenさん（Jeff Moralesさん提供）
彼は、正しく評価されず誤解されている生き物について人々に教えるのが大好きです。このようないわゆる「気味悪い」生き物は、得てして健全な生態系を存続させる鍵となっています。
 |  |
「Hornets from Hell」の撮影中に、IPLEXビデオスコープの柔軟な挿入部で養蜂箱の奥深くを探って撮られた静止画像（Jeff Moralesさん提供）
JeffさんとAlastairさんがこのIPLEXビデオスコープを使って上のオオスズメバチの画像を撮影できたのは、スコープが柔軟なため巣箱の奥深くまで探れたからです（Jeff Moralesさん提供）
ネズミの世界に引き込む
 | オオスズメバチからハエ、ヒル、ヘラジカのダニ、クモ、ヒアリ、その他たくさんの社会性昆虫まで、その秘めた社会に入り込み、生物の視点から世界を見るために、Jeffさんはビデオスコープを応用する独創的な方法を見出してきました。 JeffさんとInvert Films社の彼の仲間であるBryan SullivanさんがCBCの「The Nature of Things」向けに制作・監督したドキュメンタリー、「RAT CITY」のドブネズミについて話をすることになったとき、IPLEXビデオスコープが彼らの構想の実現に役立つと分かっていました。ビデオスコープの柔軟性と多用途性のおかげで、撮影クルーは下水管や地下鉄のトンネルの中など、信じられない場所にカメラを設置して、ネズミの視点からの世界を視聴者に垣間見せることができました。 |
「Rat City」クルーはこのIPLEXビデオスコープを使用して、信じられない場所でドブネズミを撮影できました
高品質RVIテクノロジーによる構想の実現
当初は産業用検査に用いられ、映像制作への使用は意図されていませんでしたが、柔軟なビデオスコープや堅牢なボアスコープなどの画像取得テクノロジーによって、映像制作者が使用するというまったく新しい可能性の世界が広がりました。
「Kangaroo Kaos」の撮影中、母親の腹袋内で丸くなるカンガルーの子のビデオスコープ画像を見つめる2人のカンガルー研究者（Jeff Moralesさん提供）
長年にわたり、Jeff Moralesさんは当社のイメージング機器を選び続けています。その理由を次のように述べています。
Jeffさんの次の作品は何でしょう？お楽しみに！
Jeffさんはカメラの後ろでさまざまな帽子をかぶり、PBS、CBC、BBC、Smithsonianなど野生生物ドキュメンタリー大手のフリーランスの撮影監督映像制作者を務めることもあれば、Invert Films社の代表として監督・制作を行うこともあります。次のプロジェクトで彼がどんな役目を果たそうとも、私たちがまた協力できるように当社のイメージング機器が使用されることを願っています。
続く…
当社のボアスコープとIPLEXビデオスコープのラインアップ、各種アプリケーションの詳細は、www.olympus-ims.com/rvi-productsをご覧ください。
