はい、可能です。 20 ppb未満までの金の濃度は、今やポータブルXRFで検出できます。 現場のどこでも。
Evidentは、Portable PPB社のdetectORETMテクノロジーの立ち上げに参加できることをうれしく思います。detectOREは、Vanta™ポータブルXRF分析を使用して、即日の低レベル金測定結果を金の探査・採掘業者に提供します。 この革新性によって、金鉱床をより迅速に発見して開発するための対応の早い判断が可能になります。
detectOREテクノロジーが実現する即日の金測定結果によって金探査は大幅にスピードアップします
detectOREはあらゆる種類の地質試料に対応します。 このCSIROが開発したテクノロジーのライセンスを2018年に取得したPortable PPBは、その後20,000個を超えるラボ分析試料と認証標準試料の検査に3年を費やし、ポータブルXRFを使用して低レベル金を高い信頼度で測定する、ロバストな品質管理法を作り出しました。
金鉱床の迅速な発見方法による金産業の撹乱
ポータブルXRF分析計(pXRFともいう)は、通常、周期表の多くの遷移元素に対して、1桁の百万分率(ppm)までの低い検出限界(LOD)を取得します。 例えば、金(Au)のLODは、当社のVantaハンドヘルドXRF分析計で1~3 ppmです。
しかし、金は一般に非常に低濃度で産出されるため、この金のLODは、通常では金探査において単独で効果を発揮するには高すぎます。 そのため、金の探査・採掘業者のほとんどは、pXRFを使用するときにパスファインダー元素に頼っています。 パスファインダー元素は求める金鉱床に密接に関連しています。 これらの元素としては、ヒ素(As)、銅(Cu)、鉛(Pb)、亜鉛(Zn)、アンチモン(Sb)、タングステン(W)、ビスマス(Bi)があります。
pXRFを使用する金探査のもう一つの課題は、他の元素からの干渉です。 Auはエネルギースペクトルの非常に混雑した領域にあります。 試料にヒ素(As)、亜鉛(Zn)、タングステン(W)、プラチナ(Pt)、セレン(Se)が含まれる場合、Auの誤判定を生む可能性があります。
detectOREはこれらの問題に対処して新たな道を切り開いています。
Portable PPBのdetectOREテクノロジーは、試料からAuを侵出させて収集装置で濃縮することにより、検出限界の問題を克服します。 さらに、EvidentはPortable PPBと緊密に連携して、スペクトルの重なりの問題に取り組みました。 Portable PPBの独占技法により、pXRF信号を解釈し、10億分の20(ppb)未満レベルまで検査した試料の正確なAu測定結果をお客様に戻します。
概念実証から研究開発へ:ポータブルXRFを使用した設計の仕上げ
detectOREの概念実証段階で、CSIROは当社のDELTA™ハンドヘルドXRF分析計だけを使用しました。 2018年~2021年まで、Portable PPBは4台のVantaハンドヘルドXRF分析計を頼りに、世界中から集められた試料に対する研究開発を行いました。 これらのVanta分析計を使用して広範囲の研究が行われ、今後数か月でMRIWA(Minerals Research Institute of Western Australia)が公開するデータでは、機器間の再現性が極めて優れていたことが示されます。
このプログラムの一環として行われた試験で、極端な温度に耐えるVanta分析計の能力も評価されました。 Vanta分析計のデータの安定性もまた極めて優れていました。
Evidentは、Portable PPBの成功への素晴らしい軌跡に開始当初から携わってきたことを誇りに思います。 私たちは、Portable PPBと今後すべてのdetectOREユーザーをVanta分析計でサポートして、金鉱床の迅速な発見・開発に将来にわたりお役に立てることを楽しみにしています。
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