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洞见博客

多様性が織り成すオリンパス: たくさんの糸が1つの会社をつくる

作者  -
オリンパスの歴史 - オリンパスロゴ

オリンパスは、カメラ、医療機器、ライフサイエンス顕微鏡、産業用検査機器などの製品を提供する企業です。 これらのさまざまな事業が織り成し、オリンパスのコーポレートDNAを形作っています。 オリンパスという企業自体と同様、産業機器事業はたくさんの糸が束ねられるように、お客様のグローバルコミュニティに貢献するという思いで結びついています。 今日の私たちの姿は、これまでの会社の歩みに根差しています。

創設期

当社における非破壊検査(NDT)事業の従来型超音波探傷試験(UT)と厚さ計部門は、マサチューセッツ州ボストンにある名高い工学技術校の3人の研究者が創設しました。 彼らは問題を特定し、ソリューションを構築して、それらを市場に出すべく奔走しました。 この「まず革新ありき、市場化はそのあとで」という考え方は、年月を経ても私たちの指針となっています。

当時Panametricsと呼ばれていたその会社は、超音波探触子の販売を開始しました。 探触子の製造における重要な点は、パルサー・レシーバー(探触子を介してインパルスを送信し、返ってくる信号を受信する機器)に接続して、正しく機能するかどうか検査することです。 しかし、製造チームは必要なパルサー/レシーバーを調達できず困っていました。 そこで、優れたエンジニア主導のチームならば大抵そうするように、彼らは自分たちの手で作り始めました。 そしてパルサー/レシーバーの需要があることがわかると、その販売を開始しました。 Panametricsはまたたく間に成長を遂げ、さらに多くの製品を世に送り出すことができました。

関係性の構築

Panametricsが初期に手掛けたもう1つの製品は厚さ計でした。 厚さ計には派手さはないものの、産業機器事業の成長において大きな役割を果たしました。

厚さ計事業は、初期の段階で主に3つの分野でその能力を発揮しました。つまり、高温測定、自動減算コーティングによる測定、そして測定精度の分野です。 こうして私たちは、お客様が直面する多くの課題に対処できるようになりました。 また、画期的な厚さ計である26DL PLUSに、波形表示機能(当時お客様から頻繁に求められていました)と内蔵データロガーを搭載して、多くの課題に対応するツールを作り上げました。

厚さ計事業が成長するにつれて、お客様との関係はさらに確かなものになりました。 こうした関係性が私たちのすべてです。今後の製品の方向性を定めるのも、これまで長きにわたって事業を発展させられたのも、すべてはお客様からの声が原点となっているのです。

成長の時代

超音波計や厚さ計事業が発展する一方で、後にオリンパスの中核的な非破壊検査事業の一部となるいくつかの会社も成長と革新を続けていました。 カナダのケベック州にあるR/D Techという会社は、先進的なポータブルフェーズドアレイテクノロジーを開発していました。 2003年、R/D Techはフェーズドアレイテクノロジーを用いたOmniScan® MX探傷器をポータブル市場に送り出しました。 その後すぐに急速に拡大し始め、包括的な非破壊検査ソリューションプロバイダーへと成長を遂げました。 2004年にPanametricsの非破壊検査事業を取得し、2005年には超音波探傷試験、渦流探傷試験、および接合部試験用の装置を製造する会社もその一部となりました。

これまでの成果を1つの組織にまとめ上げてからは、提供する多様なテクノロジーを組み合わせた補完的な活用に注力しました。そしてお客様のニーズの変化に合わせて新しいテクノロジーの開発を始めました。

ひとつのファミリーへ

非破壊検査装置やプローブの製造業者として大規模な、世界的な企業になるにつれて、オリンパスファミリーの一員となる段階を迎えました。 R/D Techが2005年にオリンパスの一員になると、工業用内視鏡と工業用顕微鏡がラインアップに加わりました。

テクノロジーの領域と幅は大きく成長しましたが、私たちはお客様の利益になる可能性のある新しいテクノロジーを探し続けました。 2000年代初めより、一部のお客様から蛍光X線分析(XRF)テクノロジーについてのお問い合わせが増えるようになりました。 蛍光X線分析は、現場で素早く化学分析結果が得られる便利な検査テクノロジーです。 蛍光X線分析およびX線回折(鉱物分析を提供する関連テクノロジー)事業が買収によって私たちに加わり、お客様にさらに包括的な検査ソリューションを提供できるようになりました。

探傷器のフラッグシップ

正直に言うと、初期の「ポータブル」探傷器はそれほど携帯性に優れていたわけではありませんでした。 現場に持ち出すことはできましたが、大きくかさばるものでした。 すべてを変えたのは、テクノロジーの進化と、特に私たちにとっては2010年のEPOCH® 600探傷器の発売でした。 設計時には、開発を進めてきた先進的な測定機能をすべて、どのように最も適した形状に収めるかについて、時間と労力をかけて追及しました。 探傷器は可能なかぎり小型軽量で、堅牢性も併せ持つ必要がありました。 非常に厳しい条件でしたが、結果としてEPOCH 600探傷器は大きな成功を収めました。

私たちの設計は好評で、今もなお使用され続けています。 EPOCH 650およびNORTEC® 600探傷器、BondMaster® 600ボンドテスター、Magna-Mike® 8600ホール効果厚さ計はすべて、EPOCH 600用に初期に設計された筐体を使用しています。

探傷器の更なる開発は続き、2011年にはOmniScan MX2が発売、これがこれまで当社で最も売れたポータブルフェーズドアレイ機器となりました。 Time-Of-Flight Diffraction(TOFD)、新しいUTモジュール、使いやすいソフトウェアを採用したOmniScan MX2探傷器は、瞬く間に高い評価を得ることになります。 実際、お客様がフェーズドアレイのトレーニングを始めた際に使用した機器がMX2だったという話をよく耳にします。 私たちはOmniScan探傷器のレガシーと、その他すべての製品の、産業分野における社会への貢献を誇りに思います。

全社で未来へ

長い年月を経て多くの変化がありました。 私たちは大きく成長し、多くのテクノロジーを取り入れ、小さな会社の集合体から世界中に拠点を構える真のグローバル企業へと変化を遂げました。 会社の歴史を通じて常に変わらないのは、お客様の声に耳を傾け、業務ができるかぎり迅速かつ効率的になるようなソリューションを届けるということです。

どれだけ会社が大きくなっても、長年にわたる成功を後押ししてきた原動力である機敏性を維持するよう努力しています。 オリンパスは創立100周年を祝うとともに、将来をも見据えています。 AIやクラウドなどの新しいテクノロジーにより、検査方法は大きく変化しようとしています。 そして私たちは今までと同じように、その最先端を走り続けます。

Content Manager

Phil Graham has undergraduate degrees in history and anthropology, a master’s degree in the humanities from the University of Chicago, and a PhD in anthropology from the University of Connecticut. He spent many years teaching writing-intensive college courses before joining Evident. Phil enjoys using his training in the social sciences to communicate with the public about advanced technologies and products. 

五月 16, 2019
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