ブレーキパッドが20を超える異なった材料でできていることをご存じでしたか?わたしがこのことを認識したのは、Materials World誌に当社の新製品であるデジタルマイクロスコープDSX1000についての原稿を執筆しているときのことでした。
製造業者は当社の最新のデジタルマイクロスコープを使用してこれらの材料の細かな配合を検査し、ごく小さな不完全性も見逃さないようにチェックしています。些細な欠陥も、積み重なるとブレーキパッドの性能に影響を及ぼすことがあります。ですから、あなたがどう思うか分かりませんが、ブレーキパッドは私が故障してほしくないものであり、この部品が厳しく検査されていることを嬉しく思うのです。
この種の検査について言えば、デジタルマイクロスコープDSX1000は実際のところ、かなりの何でも屋だということがわかりますが、どの分野でも一流のようです!ブレーキパッドの検査だけでなく、ドリルビット縁部の損傷や小型化された電子回路基板の不具合の検査でも重要な役割を果たしているのです(これらはアプリケーションのほんの一部です)。
最新の機能がデジタルマイクロスコープを進歩させる
デジタルマイクロスコープDSX1000 は、フレキシビリティーと高スループットというデジタルマイクロスコープの性質を持ち合わせているだけでなく、さらに一歩先を行っています。大きさが不揃いな対象物を検査するときにしばしば細部が犠牲になることを意味する、拡大倍率と作動距離のトレードオフが解消されています。
高解像度の光学系と作動距離を組み合わせることにより、デジタルマイクロスコープDSX1000は、大きさが不規則な対象物の検査に必要とされる高倍率および低倍率の両方での細部の確認を可能にしています。他の全てのデジタル顕微鏡と同様に、DSX1000シリーズに接眼レンズは不要です。代わりに、画像は接続したコンピュータの画面に表示されます。これにより、接眼レンズを長時間覗くことに起因する背中の痛みや眼の周りにできる丸い跡から解放されます。
180°回転する顕微鏡ヘッドを装着すると、デジタルマイクロスコープDSX1000はさらに多くの作業をこなすことができます。このフレキシビリティーのおかげで、アングルを変えたいとき3次元の対象物を配置し直す必要がなくなるため、ドリルビットのような対象物をイメージングしている際に時間の節約を実感できます。
他にも、以下のような優れた特徴を備えています。
- 簡単なデータの読み出し
- 複数の焦点面にわたるイメージングでの一貫性確保に貢献する、テレセントリック光学系
- 1つのサンプルに含まれる異なる材料の視覚化に有効なMIX照明(ブレーキパッドのチェックに最適です!)
- 標準的な明るさのイメージングでは見ることのできない細部を描き出す、偏光観察
- ワンタッチで簡単に切り替えられる対物レンズ
正確な多目的検査の業界標準になったDSX1000シリーズが、デジタルマイクロスコープの進歩を牽引しています。それ以外の利点として、デジタルマイクロスコープの操作はごく短時間で習得できるため、工業検査ワークフローに容易に組み入れることができます。
デジタルマイクロスコープDSX1000がどのようにしてオールマイティーな実力を備えているのか、その詳細についてはMaterials Worldに掲載の拙稿「材料検査のためのデジタルマイクロスコープの使い方」をご一読ください。
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