金の価格が上昇するにつれて、偽造ゴールドバー(金の延べ棒)が貴金属業界で問題になっています。 最近の偽造品は見た目も質感も本物そっくりで、金地金の識別は正しいツールがないと難しくなっています。 オリンパスでは偽造ゴールドバーを瞬時に簡単に見分ける2ステップの対処方法を開発しました。
ステップ1:
ゴールドバーの外側を蛍光X線分析計(XRF)で検査します。 XRFは、金と微量元素(銀、銅、ニッケル、プラチナ、パラジウム、イリジウム、およびその他の金合金によく使用される元素)を直接測定することで、ゴールドバーの純度を判定します。 オリンパスの分析計に採用されている使いやすいソフトウェアは、金の含有率、カラット、または純度を表示可能です。 金メッキ検出アラート機能により、金メッキが存在する場合にユーザーに通知されます。
ステップ2:
ゴールドバー全体の厚さを超音波検査(UT)装置で調べて、内部まで「本物」であることを確認します。 巧妙にできた偽造品は、外側に本物の金を使用していても、内部には安い金属が充填されています。 どんな媒質でも通過する超音波は、異なる材料との境界に当たるまで同じ方向に伝搬し続ける性質があります。 ゴールドバーの底面からではなく内部から返ってくる反射は、このパターンが変化します。これは、異種金属の混入や内部の空隙を意味します。
オリンパスの蛍光X線分析および超音波テクノロジーは、偽造ゴールドバーをうっかり売買するリスクを低減するのに役立ちます。 詳しくは、以下の資料を参照してください。