宝石商は、ハンドヘルド蛍光X線(XRF)分析計を使用して、宝飾品サンプルの検査と組成やカラットパーセントを確認し、恩恵を受けることができます。 蛍光X線分析は、貴金属の化学分析、純度、ファインネスを迅速かつ簡単に判定するために広く用いられている、実証済みの非破壊技法です。
例えば、当社のVanta™蛍光X線分析計は、金、プラチナ、銀などの金属の非破壊分析結果を迅速にユーザーに提供します。 ソフトウェアは使いやすく、分析計に結果が直接表示されます。 結果を証明書としてダウンロードすることもできます。 こうした機能をフルに活用している宝石商の1つがIsabella Jewelersです。
つい先日、オリンパス販売店Innov-X AfricaのPieter Du Preez氏がIsabella Jewellersの販売幹部Meiki Ngcengeni氏と会合を持ち、Vanta分析計で貴金属検査を行うプロセスについて話しました。
Q:Isabella Jewellersについて教えていただけますか?
A:Isabellaは2008年に創業しました。 当初の事業は売買でしたが、年を追うごとに拡張し、南アフリカ全域のジュエリーメーカーへの供給と回収を手掛けるようになりました。
Q:カラットパーセントを知ることが重要なのはなぜですか?
A:私がここで働きはじめた当時、宝飾品のカラット数を調べる機器を会社で保有していませんでした。 試金に頼っていたので、サンプルが9カラットなのか14カラットなのかわかりませんでした。 大量のスクラップジュエリーはやや高い価格で取引されます。 9カラットでも14カラットでも、すべて別々の容器に分けられました。 それを売りに行ったときの衝撃といったらありません。 カラットを余分に払いすぎたように見えましたが、正確なことはわかりませんでした。 会社が経験した最大の試練でした。 損失額は数十万ランド(数千ドル)に上りました。
Q:宝飾業界について教えていただけますか?
A:この業界では、市場価格が上下に変動します。 購買対象についての知識は欠かせません。 当社は貴金属精錬会社なので、ほとんどのお客様は精錬所に来て、貴金属の透明性を求めます。そうすることで信頼できるのです。 お客様の目の前でスキャンして信頼を築けるので、当社に利益をもたらしています。 お客様は取引対象物の詳細と得られる金額を確認できるのです。 金を他の業者に売る際にも、実際に8カラットでも14カラットでもなく9カラットであることを明白な透明性で示すことができます。 お客様に手渡す各金属のレポートは、分析計で簡単に生成してコンピューターにダウンロードできます。
Q:蛍光X線分析計はどのように役立っていますか?
A:正確な分析結果がすぐ手に入ることによって、新たなビジネスチャンスが生まれました。 当社は今や貴金属売買にとどまらず、南アフリカ国内のあらゆる宝石商向けに正確な検査、製造、および販売を手掛けています。 オリンパスの蛍光X線分析計は使いやすいインターフェースを備えているので、Innov-X Africaによる初期トレーニングを受けた後、別のスタッフに社内でトレーニングするのが楽でした。 レポート作成や結果のダウンロードが簡単な点も、工程の合理化と生産性の向上につながりました。
宝飾業界における精度の価値は極めて明瞭
このインタビューは、宝飾業界で精度がどれほど重要かを明らかにしています。 金の延べ棒の分析でも結婚指輪のカラット判定でも、Vanta蛍光X線分析計は迅速で正確な結果を提供します。
ハンドヘルド設計なので金の延べ棒の分析向けの柔軟性があると同時に、金メッキ材料が検出されると、便利なアラートで知らせてくれます。 遮蔽式検査や、宝飾品などの小さい対象物をベンチトップで検査する場合に、オプションのXRFアクセサリーとしてポータブルスタンドを使用できます。
Vantaワークステーションは貴金属検査用の便利なスタンドです。
宝飾品や金の延べ棒の検査向けのXRF技法詳細については、貴金属分析向けVantaをご覧ください。
関連コンテンツ
カタログ:貴金属分析向けVantaハンドヘルド蛍光X線分析計
輝きはダイアモンドかラインストーンか:蛍光X線分析計による高価な宝石の識別
ビデオ:Vanta蛍光X線分析計用ポータブルシステムVantaワークステーションのご紹介
お問い合わせ