セクション3.5で説明した単一値によるB-スキャン表示は、腐食検査で部品の内面をプロファイルしたり、層状欠陥の相対的深さをプロットしたりする際に使用できます。 前述のように、単一値によるB-スキャンは、探触子が試験体全体を移動すると位置に対する反射源の深さをプロットします。 位置データのトラッキングには、通常エンコーダーと呼ばれる電気機械装置を使用します。 エンコーダーは、手動スキャナーや、プログラム可能なモーター制御式スキャナーで探触子を走査する自動システムに組み込んで使用します。
以下の例は、横穴と腐食スポットが多数ある標準試験片の深さプロファイルを示しています。 ディスプレイには、現在のA-スキャン、スキャンされたプロファイル、現在の厚さ測定値が表示されています。 単一値によるB-スキャンは一般に、後で解析するために保存して再表示することができます。