超音波厚さ計は、鍛造、圧延、機械加工、鋳造、または押出成形などの幅広い金属製品に対し、粒状構造により0.2 mm(0.008インチ)から 500 mm(20インチ)の厚さ範囲での 測定に使用できます。
測定可能な金属の一般的な例を以下に列挙します。
パイプとタンク:金属パイプやタンクが関与する腐食測定が挙げられますが、製造工程中の精密厚さ測定も可能です。
シートとコイル:板金やコイル材は通常、オペレーターが材料の片側にアクセスできるあらゆる場所で極めて高精度で測定可能です。 超音波計測は、機械的厚さ計では測定が難しい(縁を除く)幅のある製品で特に有用です。
自動車用板金:多くの自動車用板金成形品は形状が複雑でサイズが大きいことから、機械的測定が難しいことがありますが、超音波計測なら、屈曲部での減肉率測定など、片側にアクセスできればあらゆる場所で測定が可能です。
小径チューブ:最低直径2 mm(0.080インチ)の精密金属チューブの肉厚と同軸度が、集束性の探触子を使用して測定できます。
ガンドリル加工:ガンドリル操作中の穴あけに偏心があると、深さによって穴の位置が異なってしまうことがあります。 超音波厚さ計なら、部品の長さ方向のどの位置でも、外部表面から穴の位置を特定し、深さを測定できます。
鋳造品:空洞のある鉄製および非鉄製の鋳造品の肉厚を超音波で測定できます。これはエンジンブロックのような複雑な形状でも可能です。 超音波厚さ計はまた、鋳鉄内の球状化率の検査にも使用できます。
タービンブレード:航空機エンジンの中空タービンブレードの肉厚および類似した重要な用途は、焦点の小さい探触子で測定可能です。製造時にコアのずれを検出することも、稼働による摩耗を測定することもできます。
機械加工部品:機械加工操作中、検査員が部品の壁厚を確認して部品が仕様以内に収まることを保証すべき場合があります。 部品の内部表面にアクセスしにくい、またはアクセスできないようなこの用途において、超音波厚さ計は役立つツールです。
他の材料の厚さ精度優先超音波計測の詳細については、超音波厚さ計を使用したプラスチック、ガラス、およびセラミックスの測定のガイドをご覧ください。