あらゆる超音波計測用途において、最適な厚さ計と探触子の選択は、試験材料の種類、その厚さ測定範囲、および必要な測定の正確性に基づきます。 また、部品形状、温度、および試験設定に影響する可能性のある他のあらゆる特殊な環境条件を考慮する必要があります。 探触子の選択については、このチュートリアルのセクション2で検討します。
市販の超音波厚さ計は、腐食厚さ計と精密厚さ計の2つのタイプに分類されます。 おそらく超音波計測で最も重要な単一の用途は、外側からでは検知できない内部腐食を受けている金属パイプ、タンク、構造体部品、または圧力容器の残存肉厚の測定です。 腐食厚さ計はこのタイプの測定に最適化されており、特殊な二振動子型探触子を使用します。この探触子には、試験材料中でV字型の音響経路を生成するよう互いに角度をつけた、別々の送信振動子と受信振動子が搭載されています。 精密厚さ計は一般に、幅広い種々のエンジニアリング材料や形状など、腐食調査以外のあらゆる測定タイプに使用されます。 使用するのは一振動子型探触子です。
これら2つの一般的なカテゴリーは、簡単な装置から高機能な装置までさまざまです。 最も簡単な厚さ計は、限られた数の探触子を用い、特定の用途向けに最適化された、小型のハンドヘルド機器です。 さらに高機能の厚さ計には、試験セットアップや解釈においてオペレーターを支援する波形表示の他、より高度な信号分析ソフトウェアが搭載されています。 データログ機能とPC互換性は、市場で現在入手できる優れた機器で共通しています。