生産・販売終了製品
OmniScan MX2は、モジュール方式の高機能・高性能な超音波フェーズドアレイ探傷器です。フェーズドアレイ(PA)モジュール、従来型の超音波(UT)モジュールのほか、TOFD溶接部検査対応のモジュールも取り揃えています。また、スキャンプラン設計用のNDTセットアップビルダー・ソフトウェアや、データ解析用のOmniPCソフトウェアを使用することにより、非破壊検査の効率をより向上させることができます。
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充実した基本性能OmniScanシリーズの2代目となるOmniScan MX2は、より効率的な非破壊検査を実現します。新たなモジュールのほか、既存のフェーズドアレイモジュールとの互換性も備え、迅速なセットアップ、繰り返し行う検査設定の保存・呼び出し、レポート作成をスムーズに行うことができます。高速データ収集機能とソフトウェア機能をさらに強化し、マニュアル探傷とAUT(自動)探傷の両方で優れたパフォーマンスを発揮します。 |
快適でスムーズな操作性フェーズドアレイで業界標準となっているユーザーインターフェースを採用しています。直感的な操作が可能な高解像の大型10.4インチ・タッチスクリーンを搭載し、高速データ転送機能も強化しています。また溶接部検査では、溶接部開先形状オーバーレイ機能を搭載しているので効率良くセットアップが完了し、検査業務をすぐに開始することができます。 |
OmniScan MX2本体を検査ソリューションの中心とし、スキャナーや解析ソフトウェアと組み合わせてさまざまな検査システムを構築することができます。オリンパスではフェーズドアレイプローブ、スキャナー、解析ソフトウェア、アクセサリー、用途に合わせたソリューション・パックなどを豊富に取り揃えています。また、世界中で校正や修理のサービスを実施しており、フェーズドアレイ用途に詳しい専門技術者がユーザーのニーズに合わせて技術サポートも行っています。
圧力容器溶接部検査 OmniScan PAと、マニュアルのHSMTスキャナーや自走式のWeldROVERスキャナーで、圧力容器の溶接部を効率良く検査することができます。また通常のUT法によるラスタースキャンやX線検査と比べ、TOFD法とPA法を組み合わせることにより、検出能力を落とすことなく検査時間を短縮することができます。検査結果をすぐに取得できるので、溶接部の不良箇所を検出後、素早い補修が可能です。 | 複合材料検査 オリンパスでは、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製品の検査に対応するための検査ソリューションを提供しています。検査ソリューションは、OmniScan探傷器、スキャナー、フェーズドアレイプローブ、ウエッジなどで構成されます。CFRPフラットパネル用とコーナー部用とで、それぞれに最適なプローブとウエッジを取り揃えています。 | 小径パイプの溶接部探傷 OmniScanとマニュアルのCOBRAスキャナーを使用すれば、外径21.34mm~114.3mmの小径パイプの溶接部検査を行うことができます。COBRAスキャナーは薄型設計のため、パイプ周りの隙間が狭くても使用可能です。隣接するパイプ、支柱、構造物などがある場合でも、12mm以上の隙間があれば設置することができます。 | 腐食マッピング検査 OmniScan PAとHydroFORMスキャナーを使用すれば、腐食、磨耗、浸食などによるパイプの減肉分布をマッピングすることができます。さらに、水素誘起割れや生産工程で起きるクラッド鋼の溶着不良などの内部欠陥も検出し、減肉部とこれら欠陥を識別することができます。フェーズドアレイ技術はこのような用途において、検査速度、データ密度、検出能力などで優れたパフォーマンスを発揮します。 |
OmniScan MX2は、さまざまなモジュールに対応しているので、既にお持ちのフェーズドアレイモジュールなどを活用することができます。またソフトウェアの更新にも対応するので、ニーズに合わせたプラットフォームのアップグレードが可能です。
OmniScan MX2対応のモジュールを各種取り揃えています。
PA2モジュールフェーズドアレイ探傷用モジュールのPA2は、以下の機能が強化されています。 フェーズドアレイ検査およびTOFD検査における高い信号品質
マルチグループ機能の充実
ハードウェアの強化
| 16:64 PA2 16:128 PA2 32:128 PA2 32:128PR PA2 |
UT2モジュール超音波探傷用モジュールのUT2は、PA2と同様の改良点を備えています。また2つのUT チャンネルを搭載しています。 | 2チャンネル UT2 |
OmniScanの新たなソフトウェアにより、溶接部と腐食の検査における機能性がより強化されました。このバージョンではインターフェースがシンプルになり応答時間も最適化され、より使いやすいソフトウェアとなっています。
新機能:
マルチプローブ設定を必要とする用途のために、スキャナー設定がソフトウェアのインターフェースに反映されるよう、マルチグループレイアウト機能を向上させました。スキャン位置は、溶接部の中心からの距離によって決定され、わかりやすく、鮮明なレイアウトが表示されます。
セットアップNDTセットアップビルダー・ソフトウェア |
OmniScan本体
OmniScan MX2は、手動探傷や自動(AUT)探傷に関わらず高度な検査性能を発揮します。 さまざまな種類のプローブ、スキャナー、アクセサリーに対応するため、石油化学、航空宇宙、その他産業の非破壊検査で幅広く使用されています。
OmniPCソフトウェア
OmniPCは、OmniScan探傷器のデータ解析を効率良く行うための、お求め安いオプショナル・ソフトウェアです。OmniScan本体に付いている解析ツールを、PC上でも同様に使用することができます。
TomoViewソフトウェア
TomoView 2.10は、収集した探傷データの高度なデータ処理機能、解析機能、レポート作成ツールを搭載したオプショナル・ソフトウェアです。
TomoViewの主な機能:
NDTセットアップビルダーはPCベースのソフトウェアで、探傷のセットアップ作成およびビームのシミュレーションを映像化することができます。 NDTセットアップビルダーは、すばやく簡単に包括的な検査方法の詳細を表示する多数の機能を備えており、直接、そのデータをOmniScan MX2にインポートすることができます。
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効率的なセットアップの方法は、NDTセットアップビルダーでシミュレーションを行った後、OmniScan本体に直接インポートする方法です。 これにより、OmniScan本体では、データ収集の開始前に必要なゲートや測定範囲の設定など、わずかな操作だけで済みます。 また、OmniScan MX2にはプ ローブ自動認識機能があるため、以下の機能により全てのセットアップを作成することもできます。
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OmniScan MX2の大型タッチスクリーンで、検査に必要なすべてのステップを直接実行することができます。また、NDTセットアップビルダーとOmniPCを組み合わせることにより、OmniScan MX2本体は校正作業やデータ収集作業のみに特化して使用することもできます。 |
校正ウィザードを使用すれば、規格に沿ったシングルチャンネルの標準的な超音波探傷器と同様の校正が、全グループのフォーカルロウごとに行えます。校正ウィザードでは、ステップ式に音速、ウエッジ遅延、感度、TCG、DAC、AWS、エンコーダーの校正が可能です。また、TOFDのPCS(プローブ・センター・セパレーション)校正、およびラテラル波の時間方向の開始位置を揃える補正を自動で行うことができます。
OmniScan MX2は、マニュアル探傷、ワンラインスキャン、ラスタースキャン、ヘリコイダル・エンコード・スキャンの探傷パラメーターをすばやく簡単に設定することができます。収集されたデータをリアルタイムに表示し、ホットスワップ可能なSDカード、またはUSB 2.0デバイスに保存されたフルA-スキャン、S-スキャン、C-スキャンデータを上書きすることが可能です。
OmniPCは、OmniScanと同じユーザーインターフェースを踏襲したソフトウェアプログラムです。OmniScan搭載のソフトウェアと同じ解析・レポート作成ツールを、PC上で使用することができます。 OmniPCを使えば、OmniScan本体をスキャンとデータ収集のための装置として使用し、PC上で同時に解析を行うことができます。大型画面上でよりクリアに表示することができ、キーボードショートカットによりすばやく操作することができます。 |
OmniScan MX2とOmniPCの両方ともに、欠陥指示テーブル(振幅、欠陥の位置やサイズなどの8つの測定値)を含むレポートを作成することができます。レポートは、各欠陥指示の測定値およびコメントを追加し、HTML文書として保存することができます。レイ・トレーシング・ツールは、欠陥指示の位置を溶接断面図にて表示することができます。すべての関連する検査パラメーターに高分解能の画像を挿入することができます。
モジュール | OmniScan搭載データ収集ソフトウェア | TomoView制御によるOmniScan | 対応する解析ソフトウェア |
UT | MXU 4.3R2 | TomoView 2.10R19(OSTV PA1 3.0R9搭載) | OmniPC 4.3R2 |
TomoView 2.10R19 | |||
PA | MXU 4.3R2 | TomoView 2.10R19(OSTV PA1 3.0R98搭載) | OmniPC 4.3R2 |
TomoView 2.10R19 | |||
UT2 | MXU 4.3R2 | TomoView 2.10R19 | OmniPC 4.3R2 |
TomoView 2.10R19 | |||
PA2 | MXU 4.3R2 | TomoView 2.10R19(OSTV PA2 1.0R2搭載) | OmniPC 4.3R2 |
TomoView 2.10R19 |
以前のバージョンで作成されたファイルは、最新のソフトウェアバージョンでも対応可能です。
モジュール | データ収集 | 解析 |
UT | MXU 2.0R27 | OmniPC 3.1R42 |
TomoView 2.10R6(OSTV 1.7R7搭載) | TomoView 2.10R6 | |
PA | MXU 2.0R27 | OmniPC 4.1R3 |
TomoView 2.10R6(OSTV 1.7R7搭載) | TomoView 2.10R6 |
注記:
23.1以降のバージョンには対応しません。
一般仕様 > 外形寸法(W x D x H) | 325 x 130 x 235mm |
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一般仕様 > 質量 | 3.2kg(モジュールなし、バッテリー1 個を含む) |
データ保存機能 > ストレージデバイス |
SDHC カード、USB メモリー、高速イーサネット*
*Lexar®社のメモリーカードを推奨 |
データ保存機能 > データファイルサイズ | 300MB |
I/Oポート > USBポート | 3 |
I/Oポート > スピーカー出力 | 対応 |
I/Oポート > ビデオ出力 | 対応(SVGA) |
I/Oポート > イーサネット | 10/100Mbps |
入力/出力ライン > エンコーダー | 2軸エンコーダー(A/B相、up/down、パルス/方向) |
入力/出力ライン > デジタル入力 | TTL入力×4、5V |
入力/出力ライン > デジタル出力 | TTL出力×4、5V、15mA |
入力/出力ライン > データ収集オン/オフスイッチ | リモート収集対応TTL、5V |
入力/出力ライン > 電源出力ライン | 5 V、500mA電源出力ライン(ショート防止構造) |
入力/出力ライン > アラーム | TTL出力×3 、5V、15mA |
入力/出力ライン > アナログ出力 | アナログ出力(12ビット)×2、10kΩで±5 V |
入力/出力ライン > 同期入力 | 5 V、TTL同期入力 |
ディスプレイ > ディスプレイサイズ | 対角26.4cm(10.4インチ) |
ディスプレイ > 解像度 | 800ピクセル×600ピクセル |
ディスプレイ > 輝度 | 700cd/m2 |
ディスプレイ > 表示色の数 | 1600万色 |
ディスプレイ > 種類 | TFT LCD |
電源部 > バッテリータイプ | スマートリチウムイオンバッテリー |
電源部 > バッテリー数 | 最大2個 (ホットスワップ可能) |
電源部 > バッテリー稼動時間 | 2個のバッ+テリー使用で7時間以上(条件により異なる) |
耐環境仕様 > 気温(使用時) | -10℃~ 45℃ |
耐環境仕様 > 気温(保管時) |
-20℃~60℃(バッテリーが有る場合)
-20℃~70℃(バッテリーが無い場合) |
耐環境仕様 > 相対湿度 | 45℃結露なしで、最大相対湿度70% |
耐環境仕様 > 防水・防塵性能 | IP66相当 |
耐環境仕様 > 耐落下試験 | MIL-STD-810G 516.6 |
MX2モジュールの互換性 > MXU 4.1R8以降 | OMNI-M2-PA32128PR |
MX2モジュールの互換性 > MXU 4.0以降 | OMNI-M2-PA1664 |
MX2モジュールの互換性 > MXU 4.0以降 | OMNI-M2-PA16128 |
MX2モジュールの互換性 > MXU 4.0以降 | OMNI-M2-PA32128 |
MX2モジュールの互換性 > MXU 4.0以降 | OMNI-M2-UT-2CH |
MX2モジュールの互換性 > MXU 3.1, MXU 4.1R9以降 | OMNI-M-UT-8CH |
一般仕様 > 外形寸法
(W x D x H) | 226 x 40 x 183mm |
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一般仕様 > 質量 | 1.6kg |
一般仕様 > コネクター |
オリンパスPA コネクター x 1
UT コネクター x 2(LEMO 00) |
一般仕様 > フォーカルロウ数 | 256 |
一般仕様 > プローブ認識機能 | プローブ自動認識機能 |
パルサー/レシーバー > 同時励振素子数* | 32振動素子 |
パルサー/レシーバー > 振動素子数* | 128振動素子 |
パルサー | PAチャンネル | UTチャンネル |
電圧 | 40V、80V、115V | 95V、175V、340V |
パルス幅 | 分解能2.5ns、30ns~500nsの範囲内で調整可能 | 30ns~1,000nsの範囲内で調整可能 分解能:2.5ns |
パルス形 | 負矩形波 | 負矩形波 |
出力インピーダンス | <25Ω | <30Ω |
レシーバー | PAチャンネル | UTチャンネル |
ゲイン | 0dB~80dB 最大入力信号 550mVp‑p(FSH) | 0dB~120dB 最大入力信号 34.5mVp‑p(FSH) |
入力インピーダンス | 65Ω |
パルスエコーモード:64Ω
パルス受信モード:51Ω |
システム帯域幅 | 0.6MHz~18MHz(–3 dB) | 0.26MHz~27MHz (–3dB) |
ビーム形成 > スキャンタイプ | セクター、リニア |
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ビーム形成 > グループ数 | 最大8 |
データ収集 > 実効デジタイジング周波数 | 最大100MHz |
データ収集 > 最大繰り返し周波数 | 最大10kHz (C-スキャン) |
データ処理 | PAチャンネル | UTチャンネル |
データポイント数 | 最大8,192 | |
リアルタイムアベレージング | 2, 4, 8, 16 | 2, 4, 8, 16, 32, 64 |
波形表示 | RF、全波、半波+、半波– | |
フィルタリング | フィルター:ローパス×3、バンドパス×3、ハイパス×5 | フィルター:ローパス×3、バンドパス×6、ハイパス×3(TOFD構成ではローパスフィルター×8) |
ビデオフィルタリング | スムージング(プローブ周波幅に適応) |
データ表示 > A-スキャン更新速度 | リアルタイム: 60Hz |
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データ同期 > 内部クロック | 1Hz~10kHz |
データ同期 > エンコーダー同期 | 2軸: 1ステップ~65,536ステップ |
プログラム可能な時間補正ゲイン(TCG) > 設定ポイント数 | 32: 各フォーカルロウに1つのTCGカーブ |
アラーム > アラーム数 | 3 |
アラーム > 条件 | ゲートの論理組み合わせ |
アラーム > アラーム出力 | 2 |
* 同時励振素子数と振動素子数はモデルにより異なります。 現在販売中のモデルは、16:64、16:128、32:128構成です。
TOFD溶接検査のためのOmniScan MX2のUT2モジュールは、コストパフォーマンスに優れたソリューションです。ハードウェアとソフトウェアの両方でTOFD法に適した性能を装備しており、TOFD法による溶接部検査をより短時間で簡単に実施することができます。SN比の改善により高品質のデータを取得できます。
これらの特長により、高速で簡単なセットアップや、クリアなデータ収集および表示、より高精度な欠陥サイジングを実現できるため、全体的な作業効率の向上につながります。
マルチTOFDレイアウト機能は、一度に複数のグループを表示することができるレイアウトです。このマルチTOFDレイアウトによりグループ間の相関性を視覚化することができ、欠陥の疑いがある位置に簡単に移動してサイジングを行うことができます。
ラテラル波ひずみ補正機能は、より可干渉性(干渉縞の鮮明さ)の高い表示を可能にし、解析しやすい画像を表示します。そのことにより、高精度な深さ評定や欠陥サイジングを行うことができます。
未処理のTOFDデータ | ラテラル波ひずみ補正後のTOFDデータ |
上記のソフトウェア機能はOmniPCソフトウェアにも同様に適用されています。OmniScan本体をデータ収集作業に集中させて使用しながら、同時にPC上のOmniPCソフトウェアでデータ解析を行うことができます。
HST-Liteスキャナーは、高品質の信号が必要な1チャンネルTOFD検査に適した費用対効果の高い装置です。磁気性ホイールとバネ付きプローブホルダーにより、スキャナーをしっかりと固定することができるため、高品質のワンライン探傷を実施することができます。逆さまの状態でも、片手の操作で簡単に強磁性体材料の両面をスキャンすることができます。
このウエッジは、オリンパスのTOFDプローブシリーズに対応しています。
製品型番および仕様については、ここをクリックしてください。
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