今年がオリンパスの創立100周年にあたることはすでにご存知かもしれません。 1世紀に及ぶ研究、および技術革新と改善への取り組みによって、幅広い製品ラインと進歩的な技術が生み出されています。 このような歴史には、いくつかの注目すべき成功にまつわるエピソードがつきものです。
当社の産業用非破壊検査(NDT)製品の中でも、OmniScan™超音波(UT)探傷器は特に注目に値します。 16年前にOmniScan MX探傷器が発売されてからというもの、その後継モデルであるOmniScan MX2も、世界中のNDT検査員に定評あるツールとなりました。 フェーズドアレイ探傷器OmniScan MX2の成功を基にして、強力な新機能と画期的な設計を加えて完成したのがOmniScan X3探傷器です。
OmniScanファミリーに新たに加わったメンバーのご紹介
新しいOmniScan X3探傷器のロゴをデザインする段階になり、Olympus Scientific Solutionsマーケティングコミュニケーションチームのグラフィックデザイナー、François-Charles Angersは、優れたものにはこれ以上、手を加えないという選択をしました。 広く認知され評価の高いロゴに何らかの変更を加えるのは、重大な決断となります。 「変更するのに見合う理由がありませんでした。 よくできたロゴで まだ十分に効果を発揮できます」
OmniScan X3探傷器のロゴを考えるにあたって、Françoisはオリジナルのロゴからインスピレーションを得ました。 「X」を加えるとともに、Françoisはユニークな方法でロゴに手を入れました。OmniScanロゴから「m」を拝借して横向きにし、X3の「3」としたのです。
息の長いロゴ
OmniScanロゴは、OmniScan MX探傷器が2003年に発売されて以来、15年にわたり使用されてきました。 驚いたことに、Françoisは製品発売に立ち会ったにもかかわらず、オリジナルロゴを自分の手柄としてはいません。 オリジナルロゴをデザインしたのは、実は彼の父であるDenis Angersでした。 当時、父はケベックシティに本拠地を置くNDTテクノロジー会社、R/D Techのグラフィックデザインワークのほとんどを手掛けていました。 その3年後、R/D Techはオリンパスファミリーに加わりました。
父の志を継いで
グラフィックデザイナーである父の下で育ったFrançoisは、その仕事を身近に感じ、グラフィックデザインソフトウェアに触れ、あれこれ操作するという恵まれた環境に身を置いていました。 就業年齢になるとすぐに、Françoisは父の家業に加わり、R/D Techで最初の仕事を得ました。 OmniScan MXロゴを検討する最初の会議に、父とともに出席したことを彼は今でも覚えています。
父が引退した後、Françoisは新人デザイナーを卒業して新たな一歩を踏み出しました。 今やオリンパスの永年勤続者である彼は、主要なグラフィックデザインや製品リリースに関するプロジェクトの多くを手掛けています。 そうした中でも、OmniScan X3ロゴ制作の仕事は、彼にとって特別な意味を持ち続けているのです。
OmniScan X3: 信頼できるブランド名
OmniScanロゴは、まだ象徴的な地位を得るには至っていませんが、OmniScan探傷器が進化を遂げ、フェーズドアレイ超音波探傷器のスタンダードと認識されるようになるにつれ、ロゴもその高品質と高い信頼性を象徴するようになりました。 OmniScan X3探傷器の新発売に伴い、Françoisは父の作品に独自の手を加えることで、その志を受け継ぎました。