たやすいことではありません：デジタルマイクロスコープでベビー用品を安全に

作者 Kampoj Verma - 2022年 8月 02日

初めての子を持った親が皆口をそろえるように、新生児への授乳は楽ではありません。お腹をすかせて泣く赤ちゃんを抱えた親が絶対に望まないのは、使えない哺乳瓶や搾乳器ですが、さらにそこに子供に有害なおそれのある欠陥や異物が含まれていたら最悪です。

哺乳瓶や搾乳器などのベビー用品のメーカーは、特に厳しい品質管理を行っています。メーカーでは工業用顕微鏡を使用して、欠陥や安全上の問題がないことを検査し、正しく機能するように設計仕様を満たしていることを確認しています。

ベビー用品の品質管理上の懸念

工業用顕微鏡によるベビー用品の品質管理（QC）検査には、以下の項目があります。

ベビー用品の画像を工業用顕微鏡で取得するとき、QC検査員は特定の課題に直面します。

当社の最新のデジタルマイクロスコープDSX1000は、ベビー用品メーカーの品質管理（QC）や、研究開発で設計改良の目的にも活用されています。従来の工業用顕微鏡と比べると、DSX1000マイクロスコープの機能はベビー用品の検査に関する多くの問題を解決します。

以下は、特定の使用例を示すためにDSX1000マイクロスコープで取得されたサンプル画像です。

これらの画像の取得には、明視野の可視性と暗視野の検出機能が組み合わされたMIX照明（BF + DF）が使用されました。左側は、哺乳瓶の乳首にある粒子が20倍に拡大されており、右側は別の異物が250倍で観察されています。

上の画像では、40倍の倍率と偏光観察を使用して、異物（赤色の丸）が金属かどうか確認されました。

DSX1000マイクロスコープを使用する検査員は、最大6つの観察モード（偏斜、明視野、暗視野、偏光、微分干渉観察（DIC）、MIX）をすばやく切り替えて、最適な照明条件を探し出し、高品質画像を簡単に取得できます。サンプルをさまざまな角度から観察できる、チルト観察ヘッドも実用的です。

DSX 1000マイクロスコープのチルト観察ヘッド

左側は、乳首径を40倍で観察したもので（MIX照明を使用）、右側は、別の部品を80倍で観察・測定したものです。

直感的でわかりやすいソフトウェアインターフェースによって、3D画像の取得・測定からレポート作成まで、最小限のトレーニングで解析ツールを使いこなすことができます。

さらに、この使いやすさは、QCや研究開発部門で顕微鏡ベースの作業を遂行する生産性を向上させます。

この哺乳瓶の乳首の3D画像は、形状の測定と確認のために生成されました。22

DSX 1000マイクロスコープの形状測定機能を使用すると、あらゆる2点間に簡単に目盛りを設定して測定できます。接触ベースの測定ツールとは異なり、測定支援ツールでは測定ポイントを正確に指定でき、一度指定すれば測定データが自動的に取得されます。

23x～8220xの拡大範囲で高解像度画像を取得できるDSX 1000マイクロスコープでは、低倍率のマクロレベル観察のほか、哺乳瓶の印刷を示す上の画像のように、高倍率のミクロンレベル観察も可能です。

DSX 1000ソフトウェアでは、必要なときに広視野で解像度パノラマ画像を取得できる、画像の自動貼り合わせ機能も用意されています。画像貼り合わせをしやすいように、マクロマップでは低倍率でサンプル上のポイントが簡単に見つかります。

右側にある低解像度マクロマップには、左側の高倍率画像の位置が示されます。

品質管理/保証を支えるためにDSX 1000マイクロスコープに装備されたツールは、ベビー用品メーカーの検査員が携わる作業を円滑にします。加えて高品質で優れたイメージング性能も、従来の顕微鏡と比べて優位にしています。

DSX 1000デジタルマイクロスコープの詳細と入手可能な各種モデルについては、olympus-ims.com/microscope/dsxをご覧いただくか、下のボタンからお問い合わせください。