スクラップヤードで合金や材料の仕分けをする場合や、品質管理のために材料の受け入れ検査をする場合、ハンドヘルド蛍光X線(XRF)分析計は欠かせないツールです。 XRFテクノロジーによって、合金品種や金属元素組成をすばやく非破壊で判定できます。 費用対効果の高いハンドヘルド蛍光X線分析計を選ぶためには、考慮すべき要素がいくつかあります。 求められる主な要素は以下に示す5つです。
1. スピード
すばやい検査結果は、投資の早期回収につながります。 ハンドヘルド蛍光X線分析計Vanta™ Elementはお求めやすい価格に抑えながら、合金品種をわずか1~2秒で判定できる高い性能を持ち合わせています。
2. 堅牢性
最も過酷な用途においては、産業環境の厳しさに耐え得る頑丈な装置が求められます。 Vanta Element分析計は、IP54規格の防塵、防滴性能を備えており、誤って落下させたりぶつけたりした場合でも作業を続けられるように、1.2m(4フィート)落下試験(MIL-STD-810G)に合格するよう設計されています。 Vanta Element分析計は、寒暖両方の環境での連続作業にも対応し、-10 °C~45 °Cの温度環境下で稼働します。
3. 接続性
Vanta Element分析計ワイヤレス接続(オプション)を利用すれば、Olympus Scientific Cloud™に接続して、ワイヤレスでのデータ共有や、便利なフリート管理ツール、オリンパスモバイルアプリやネットワークへのアクセスが可能になります。 また、測定結果を保存するための1GBのmicroSD™カードおよび2つのUSBポートも備えており、データを簡単にエクスポートできます。
4. ソフトウェア操作性
スマートフォンと同様のインターフェースは使いやすく、トレーニングをほとんど必要としません。 品種判定と仕様の比較、元素組成を含む明確な測定結果が、装置の画面に直接表示されます。 ソフトウェアはカスタマイズ可能なので、合否判定による特定の指示を画面上に表示させるように設定できます。
5. 耐久性
装置の保護は、削りくずや、その他鋭利な形状のものを測定する際に特に重要です。 強化フィルムの使用が損傷防止に役立ちます。 Vanta Element分析計のステンレス製フェースプレートは、簡単に脱着できる厚手(50 µm)のKapton®ウィンドウと組み合わされており、現場で工具なしでウィンドウを交換できます。 また、分析計には1年間の保証も付いています。
単純な合金品種判定から複雑な用途に至るまで、Vantaシリーズでは各種の用途に合ったモデルを、さまざまな価格帯でご用意しています。 オリンパスが提供する蛍光X線分析計オプションの詳細をご参照ください。